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仕事に手応えを感じないという方へ…

何をやってもイマイチ…
特に仕事に手応えを感じないという方もいるかと思います。

そうやって毎日が過ぎていき…
ずっと気が晴れないような気分の方には、このように考えて頂ければと思うのです。




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仕事に手応えを感じないという方へ…


何をやっても「自分はこれだけやれた!」という実感や確信がもてず、むしろ「あれも思うようにできなかった。これもうまくできなかった…」という後悔の念ばかりが先に立つ人がいるかと思います。

そんな状態では、現在やるべき仕事にも身が入らず、いい加減にすませてしまいがちにもなります。
そのうえ、そんな自分をなさけなく思い、責めてばかりいるとますます自分がだめになってしまいます。

どんな人間にもどこかしら良い面があるものですが、本人が自覚せず、人も認めてくれないとしたら宝の持ち腐れで、本当に損な話なのです。
もしそんな人が周囲にいたら、「君は自分が思うほど、だめな人間ではない。」と慰め、励ましてあげても良いでしょうね。

鎌倉時代の浄土宗の開祖法然は、ある時、高野の念仏聖(ねんぶつひじり)といわれた明遍(みょうへん)僧都から「末代悪世の我らが様なる罪濁の凡夫、如何にしてか生死を離れ候べき」と質問を受けたことがあります。

法然は「南無阿弥陀仏と申して、極楽を期するばかりこそしえつべきことと存じて候え」といい、念仏を唱えれば、だめな人間でも救われると答えたのです。

ところが明遍は、このありきたりな答えに満足せず「念仏は申し候えども、心の散るをばいかがし候べき」と訊ねました。
法然は「それは源空(法然)も力及び候わず。散れども称すれば仏の願力に乗じて、往生すべしとこそ心得て候」といい、「ただ詮ずるところ、おおらかに念仏を申し候が第一のことにて候」と、ずばり答えられたので、明遍は「こう候、こう候、これ承りにまいりつるに候」とやっと満足したといいます。

これを現代の情況にあてはめてみると「救われようもないだめな人間でも、すでに救われているのだから、そんなことに拘泥せず、自分のやるべきことに専念しなさい」ということになります。

「自信がないならないで良い、自信があるかのごとく振舞え。そうすれば、いつのまにやら自信がついてくる…」とはアメリカの心理学者ウィリアム・ジェームス氏の言葉ですが、自信がないとおじけづいていないで、自分にすでに自信があると暗示をかけ、運を天にまかせて、やるべき仕事に取り組めば、必ず道は開けてくるというのです。

知恵第一の法然坊といわれた法然のように、比叡山で修行の後、ほとんど戸外に出ることなく十数年間、黒谷(くろだに)の報恩蔵に籠(こも)って、何千巻という「一切経」を五回も読みなおしても、なおかつ自分が納得のいく道を見出せませんでした。

ところが「なげきなげき経蔵に入り、かなしみかなしみ聖教にむかいて、手づから自らひらき見しに、善導和尚(ぜんどうかしょう)の観経疏(かんぎょうのしょ)の一心に専ら弥陀の名号を念じ、行住坐臥(ぎょうじゅうざが)に時節の久近を問わず、念々に捨てざるもの、是を正定(しょうじょう)の業と名づく。彼の仏の願に順ずる故にという文を見得てのち、我等がごとく無智の身は偏(ひとえ)にこの文を専わりをたのみて、念々不捨(ねんねんふしゃ)の称名(しょうみょう)を修して決定往生の業因に備べし」として、今までの知識による仏教理解を捨て、身体全体でぶつかる念仏行に専念したのです。

これはちょうどイエス·キリストが「求めよ、さらば与えられん。捜せ、さらば見出さん。門をたたけ、さらば開かれん。」といったことと同じ意味で、自信のなさにくよくよし立ちあぐんでいないで、「善は急げ」で、まず実行するところに救いがあることを示しています。

何をやっても手ごたえがない…と不満をもらす人がいるとしたら、おそらく本人は自分を意識しすぎるか、功をあせるのかのいずれかに違いないということです。
「なせばなる、なさねばならぬ何ごともならぬはなさぬ人にこそあれ」…
という古歌があるように、仕事のまっただなかに飛び込んで、そのものと一体となった時に、仕事そのものも立派に仕上がり、「自分にもこれだけやれた」という実感が湧くのではないでしょうか。

現代人は知識をこねまわす頭ばかりを使い、体を使わないから、ああでもない、こうでもないと考えをめぐらし、結局のところ何もつかめずに終わり、不安にさいなまれてしまうのでしょうね。


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