あなたの周りにもやたらプライドにこだわって、自分の意見を絶対に曲げようとしない人はいないでしょうか。
こちらがいくら自分の意見を言おうと、全く聞き入ってもらえない。
常に自分が絶対的に正しいと思っている・・・・。
こういう人、結構いると思います。
友達なら離れていくこともできますが、こういう人を上司にもつと、大変ですよね。
こういう人は一体どうしたら癖を直すことができるのでしょうか。
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自分が正しいと思っている人は一旦思考を停止させる必要がある?
「私の意見は正しい」ということにこだわる人は、そうすることでプライドを高めようとしてます。
正しければ自分の価値が高まるとでも思っているのでしょう。
ようするに、彼らは人に自分の存在を認めてほしいと思っているのです。
本当に自尊心が高く、自分自身を好きな人は、決して無意味な議論を吹っかけたりしません。
彼らは人生に満足しているので、わざわざ他人との関係をギクシャクさせる必要を感じないのです。
それに対して、プライドにこだわる人は、自分の意見を他人に認めてもらえないと負けたように感じるので、絶対に許せないと思っています。
友人の上司でとても頭がいい人物がいます。
どんなに難しい話もすぐに理解してしまう頭のキレる男です。
しかし困ったことに、その上司にはまた、「自分こそ正しい」と思い込む欠点がありました。
そのため、友人がどんなに優れた説明や提案をしても、意味もなく反対してくるのです。
自分の正しさを証明するためだけに、わざと反対してくるのです。
部下の提案をわざとけなすことによって、自分のプライドを満足させているのです。
これには、友人もひどく泣かされているといいます。
その上司は、部下の提案がとても魅力的で、取り組んでみる価値があるということはわかっています。
それでも、すぐに納得することはしません。
問題の核心を避けて、「自分は他人の意見に動かされるような人間じゃないんだ」ということを、精一杯アピールしてくるわけです。
いつも自分が正しいと思うことは、とても手間がかかります。
事実を歪めたり、言い訳をしたりする必要があるし、他人とケンカになることも多いです。
「私が一番」と思うことは、すべての人間を敵に回すのと一緒で、とても疲れます。
また、どうでもいいような点で議論を戦わせる夫婦がいます。
どちらも「自分が正しい」という意見に固執しつづけ、それによって疲れきってしまっています。
本当にどうでもいいようなことでいさかいを起こすので、子どものほうが、「二人とも、もっと大人になったら?」と諭してケンカをやめさせるそうです。
まったく、どちらが子どもなのかわかりません。
言い争いになりそうなときには、自分が正しいと思うことをいったんやめてみるのはどうでしょうか。
これは、心理学で言う「思考停止法」というやり方です。
別に、口ゲンカで勝ったからといって、賞品がもらえるわけでも得をするわけでもありません。
たしかに、自分は議論に勝ったという一時的な快感はあるかもしれないが、それによって人間関係に支障をきたすようでは、まったく意味がありません。
ある友人の妻は、この「思考停止法」をとても上手に使います。
たとえば、2人の間で口論が始まりそうになると、どちらが勝っても負けてもイヤな気持ちになることを知っているため、すぐにこういうセリフで議論を切り上げてしまうわけです。
「ねぇ、ちょっと休まない?こんなにつまらないことで、愛してるあなたとケンカしなきゃいけないなんてバカみたいだわ」
彼女のこんな一言で、友人の頭はすぐに冷静になります。
たしかに口論のきっかけを考えれば、どうでもいいようなことが大半です。
些細な点で言い争いをしていては、自分のいいところを伸ばす暇も、心の強さを養う時間もありません。
すぐにカッとなりやすい人は、思考を停止してみると良いでしょう。
電気のスイッチを消すように、いったん思考のスイッチを止めてしまうのです。
そうすると、「自分が正しい」と言う思い込みが、あまりにも現実離れしていて、子どもじみた振る舞いであったことに気づくことができます。
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