思い込みというのは実は非常に怖いことです。
狭い世界で生きていると、世の中には自分とは違う意見が山ほど存在していることを知ることができず、意固地になってしまい最終的には、周りからどんどん人が離れていきます。
それは大変恐ろしいことです。
もっと広い世界を見て、価値観の幅を広げ、人間として一回り大きくなりましょう。
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価値観の幅を広げ、思い込みをなくそう
「私は正しい」と思いがちな人は、人の話を聞かず、ひとりでしゃべりつづけることが多いです。
彼らは、目の前の人が素直にうなずいてくれないと、「説明が足りないのだな」と考えてしまい、さらに話を続けようとします。
自分の話が相手をうんざりさせており、そのために相手が口をつぐんでいるのだとは決して考えないのです。
自分が正しいと思っている人は、たいてい ”先生役”になりたがるタイプです。
相手が”生徒役”です。
自分は教師なのだから、決して間違っていないと思っています。
たとえ間違っていても、それを認めません。
間違いを認めると、先生役としての自分の面目が丸つぶれになってしまうと思っているからです。
ある男性がそういう悩みを抱えて治療を受けにカウンセリングへ行きました。
男性は自分の意見が正しいと思っていました。
だから、自分の考えに同意してくれない人を見ると、イライラするのです。
決して議論好きなわけではないのに、自分の意見を押しつけないと気がすまないのです。
男性の口グセは「私が間違っているのは、私が間違っていると自分で思ったときだけだ」です。
つまり、自分は完全に正しいと信じ込んでしまっているわけです。
これでは他人の意見に耳を貸せるわけがないし、自分の可能性を自らつぶしてしまっているようなものです。
もちろん、こういう性格の症状は、絶対に直せないわけではありません。
ある精神科医の方が、いくつもの対処法があることに気づきました。
そのための一つの方法は、とにかく外国に旅行に出かけることです。
そうすればイヤでも自分とは違う価値観を持った人たちに会うことができ、それがショック療法となって、自分の偏狭な心の持ち方を改めることに役立つか
らです。
手で食事をする習慣を持つ人たちに向かって、「スプーンを使うことが正しい」と議論を吹っかけてみても、笑って取り合ってもらえないでしょう。
そして「スプーンを使う」という価値観が”絶対”ではないと思い知るのです。
海外旅行をしていると、こういうカルテャーショックを頻繁に受け、それが自分の価値観の幅、人間の幅を広げてくれるのです。
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