かつて、「ランチメイト症候群」という言葉が、さかんにいわれたことがありました。
これは、一緒にランチをする相手がいないと不安になる…
というもので、集団から逸脱してしまうことへの恐怖や、孤独への耐性のなさ、その根底にある甘えが原因といわれています。
また、このランチメイト症候群は女子中高生や大学生、OLによく見られる現象とされていました。
そもそも女性に限らず、青年期は明確な自分をもたないため、間接的な方法でしか自分を確かめられない不安定な時期…
電話のメモリの登録件数で友だちの多さを測り、それがその人の評価につながるというのもそのためなのです。
こうした若い世代に急増しているのが「スケジュール依存症候群」…
スケジュール帳の空白を、予定でびっしり埋めないと不安でたまらなくなるという現象のことです。
また予定が入っていない日は、受動的にダラダラとテレビを見て過ごしてしまったりすることが多いといいます。
友だちとの予定を組めない=友だちがいない=孤独…
そのために「あの人は他人に嫌われているのだ」と思われるのではない?かという、外部の評価基準の「内在化」と「外在化」が行なわれていることが原因といえます。
こうした傾向は仕事の面でもいえ、指示された仕事や決まり切った仕事はきっちりこなせるが、身で仕事を作ることができない若者が増えているともいいます。
まずは、孤独への耐性を身につけることが先決といえそうですね。
予定がないなら、そういうときこそ、自分を見つめ直す時間にあてればよいのです。
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