あなたの好きな色は何色ですか?
また好きな色とは関係なく、色により気分が変わったり、この色はなんとなく好きになれない….などと感じることはありませんか?
実は色には人の心理状態に影響を与えます。
人の心理状態に影響を与える色とは….。
なんとなく疲れている時は、緑を見たら落ち着くな、とか、食べ物に青が入っていると食欲がなくなる、など。
色には人の心を動かす不思議な性質があります。
その性質とはどのようなことなのか?
また今回はそれぞれの色の性質についても詳しくご紹介していきたいと思います。
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心理状態に影響する色の性質
赤い色は興奮作用があるとか、緑色は癒し効果があるなど、色が人の心に影響を与えることは、広く知られています。
色が人の心理にも影響することを初めて主張したのは、ドイツの文豪ゲーテでした。
ゲーテは1810年、著書「色彩論』のなかで、人間の感情が、色をどのように感じているかについて言及しています。
たとえばその中で、黄色は「明るく、強く、熱く、近く」見え、青は「暗く、弱く、冷たく、遠く」見える性質をそれぞれ持っている色であり、対立する色であることを述べています。
けれど、当時は、科学的な論拠から記述されたニュートンの「科学的色彩論」のほうに注目が集まり、ゲーテの主張は影が薄かったようです。
その後、スイスの心理学者マックス・ルッシャーが、色の好みにその人の心理が投影されていることを主張、実験などを積み、独自の色彩心理テストを作成しました。
提示した8色のなかからもっとも好きな色を選び、その色から性格的傾向をうかがうというこの心理テストは、今では非常にポピュラーな心理テストの一つとして浸透しています。
けれど、自分の性格や心理状態とは無関係に、色を選んでいることもあります。
たとえば、サラリーマンのスーツの色はほとんどがグレーか紺のバリエーションです。
これは、「自分が所属している集団や職業イメージから逸脱したくない」という気持ちに支配された同調行動です。
集団への所属意識が強いため、好きな色ではないのに同じような色をみなが選んでいるのです。
若者のファッションにおける流行色なども、同様の心理が働いています。
ルッシャーの色彩心理テスト
次の八色から、好きな色を選んでください。
青・・・穏和で従順。対人関係に心配りを忘れず、安定した保守的な生活や人生を求めている。
緑・・・自尊心が強く、堅実。頑固だが我慢強く、心の奥底で自分への揺るぎない自信を秘めている。
赤・・・物欲、征服欲、名誉欲などが強い。そうした欲望を積極的に満たそうとする。自己中心的だが楽天家。
黄・・・朗らかで快活。人なつこい。夢を持ち、行動的な野心家の面がある。
茶・・・協調性が強く、親しみやすい。他人のために労を惜しまない。安定感があり、家庭的。
紫・・・直観や感覚を大切にする。感受性が強く、”自分探し”が好き。ロマンティックな面を持つ。
黒・・・強いこだわりを持つ理想家。現実を変えたいという反抗心を秘めている。努力家の反面、飽きっぽいところも。
灰・・・優柔不断で、他の人への依存心がある。自分を守りたいという防衛意識から、あまり周囲に関心を払わない.
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