安息日という言葉をご存知でしょうか。
聞いたことはあってもどういう意味なのか説明ができない….という方もいるのではないでしょうか。
安息日…「あんそくじつ」、「あんそくにち」、「あんそくび」などと読みます。
西方系の宗教において、何もしてはならない日と定められた日のことを言いますね。
そこで、ここでは特に「キリスト教の安息日」がどんな意味を持つのか?…
この点に関して、お話したいと思います。
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キリスト教の安息日とはどんな意味を持つのか?
イエスが処刑されたのは、安息日前日の金曜日でした。
ユダヤ教における安息日は厳格で、いっさいの労働が禁じられています。
そのため、イエスの遺体は墓のなかに安置され、正式な埋葬は安息日が明けてからの予定でした。
安息日明けの日曜日早朝、イエスの遺体を清めようと、マグダラのマリア(イエスに従った女性で、母マリアとは別の人物)とふたりの婦人が、香油を塗りに墓へ行きます。
すると、真っ白な衣を着た天使が現われて、イエスがよみがえったことを告げるのです。
ところが、マリアは墓の中を見て、悲しみにくれていました。
遺体があった場所には、天使が座っている。
「なぜ、泣いているのか」と天使に問われ、マリアは「だれかが遺体を持っていってしまった」と答えました。
そのとき、マリアは背後に人の気配を感じたが、すぐにだれかはわかりません。
しかし「マリア」と呼びかけられ、イエスに気づくのです。
復活したイエスの最初の顕現(けんげん)でした。
キリスト教の「復活祭(イースター)」は、このイエスの復活を記念する祝日なのです。
死からの復活は、彼が神の子であるという証明でもあります。
ゆえに、降誕を記念するクリスマスよりも重んじられているのです。
また、その後もイエスは、幾度となく弟子たちの前に姿を見せ40日間にわたり、復活の事実を明かしたとされています。
そして、弟子たちに見守られるなか、オリーブ山から天に召されていったのです。
そこへふたたび天使が現われ、「イエスは、人々が目撃できる形でふたたびこの地上においでになります」と告げました。
昇天したイエスが最後の審判を下すため、ふたたび地上に降りたつとする考え方、これを「再臨(さいりん)」と言います。
イエスの再臨は、今もなお、キリスト教徒の希望であり続けているのです。
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