友達や彼と会話をしている時、笑って聞いてはくれているけれど、本当に面白いと思ってくれてる?
本当は楽しくないんじゃないか。
そんなこと、気になったことはありませんか?
実は相手の瞳の中にその答えはあります。
また、人に与える最初の印象がどれだけ大切か、最初の印象が良いだけでどれだけ後々へ影響を及ぼすか、を心理学を通してご紹介します。
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相手の本心を見抜くには瞳を見るべし!
「目は口ほどにものを言う」ということわざがありますが、まさしく目は、言葉以外の情報を伝えるツールとして大きな役割を果たしてくれます。
たとえばあなたに笑顔を向けている人がいたとします。
それが口元だけの笑顔か目も笑っているかで、その表情の意味は「おあいそ笑い」と「好意」という、まったく違う意味の記号となってしまいます。
表情からはくみ取りきれない本心が、瞳の奥に映っていることもあります。
瞳孔の大きさに気持ちが現れているのです。
一般的には、無関心のものや好きでないものに対するとき、瞳孔は小さくなります。
反対に、興味のあるもの、好きなことに対するとき、瞳孔は大きく広がります。
これを証明したのが、アメリカの心理学者ヘスの実験です。
女性の実験協力者に赤ちゃんを抱いた若い母親の写真を見せると、瞳孔が平均して25%拡大し、男性の実験協力者に女性のヌード写真を見せると、平均20%拡大しました。
よく、”イキイキとした瞳”という表現を使いますが、それは、このような瞳孔の変化を指すのでしょう。
会話の最中、相手が楽しそうなあいづちの調子とは裏腹に瞳が小さく縮んでいたら、その会話にさほど興味を持っていないのかもしれません。
もう一つ、瞳が教えてくれることがあります。
視線の行方です。
人と会話をするとき視線をしっかりと合わせる人ほど、周りへの気遣いがよくできますが、反面、他人への依存心が強く一人でいるのを嫌う面があるようです。
ただし、取り引きや交渉ごとなどの場面で相手をじっと見つめる人は、相手を支配しようとしている感情が強い証拠です。
身近な友人や同僚を思い浮かべて、その人をひとことで表現してみてください。
「Aくんは明るいムードメーカーだな」「Bさんはいつも落ち着いている」「Cくんは口ばっかりで信用できない」などなど、さまざまな評価が出てきますね。
これをラベリングといいます。
ラベリングとは、相手に対して無意識に抱いているイメージのことです。
私たちは複雑な人間関係を単純化するためにこの作業を行っています。
ラベリングのよしあしは、職場などオフィシャルな人間関係にかかわってきます。
「欠点もひっくるめて強く惹かれる」というほどの人物ではない場合、信頼のおける、好感度の高い人物のほうが、誰からも幅広く支持されるからです。
では、どうしたらラベリングをよくすることができるでしょうか。
これには一つの実験があります。
A、B2人のサクラを用意し、複数の被験者の前で2回のテストをします。
前半のテストはAのほうが高得点に、後半のテストはBのほうが高得点となるようにしました。
2回のテストの合計はどちらも同点だったのですが、被験者たちの印象ではAのほうが高評価となりました。
2回目にBより成績が悪かったのは「たまたま調子が悪かったのだろう」と評価されました。
この実験からわかるように、ラベリングには初頭効果がかなり強く影響しています。
最初にいい印象を与えると、それがその人の評価として定着しやすいのです。
反対に、最初の印象が悪いと、後からそのラベリングをはがすのは大変です。
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