真言宗智山派の関東三大本山の一つで、登山でも有名な高尾山にある寺院…
高尾山薬王院(たかおさんやくおういん)では、毎年第二日曜日に「火渡り祭」が行われます。
今回は2018年に行われる高尾山の「火渡り祭」についてご紹介します。
祭事名:高尾山薬王院火渡り祭
開催日時:2018年3月11日(日)13時~
開催場所:東京都八王子市高尾町2177
アクセス:京王線「高尾山口駅」下車、徒歩5分
問い合わせ:高尾山薬王院
TEL:042-661-1115 ※受付時間9:00~16:00
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高尾山「火渡り祭」
山伏(やまぶし)が修行をした修験道(しゅげんどう)の霊山(れいざん)は、天台系と真言系に二大別されますが、高尾山薬王院(東京都八王子市高尾町)は、成田山新勝寺(千葉県成田市成田)、川崎大師平間寺(神奈川県川崎市川崎区大師町)と並び真言宗智山派の三大本山として、関東地方の代表的な修験道場です。
この火渡(ひわたり)は火の行として、水行(すいぎょう)と並ぶ荒修行で、高尾山薬王院火渡り祭では、四方に大きな注連縄が張りめぐらされた祭場の護摩壇(ごまだん)に、法螺貝(ほらがい)の音とともに山伏たちが登場します。
まず山伏たちを招き入れる儀式「柴灯大護摩(さいとうおおごま)」が行われ、護摩木が焚かれて、読経(どきょう)が響き渡ります。
修行のラストの「火生三昧(かしょうざんまい)」でクライマックスを迎えます。
火が消えた炭火を平らにして、禊(みそぎ)の塩を撒いてから、その上を歩く山伏たちを、参拝者は固唾をのんで見守るのです。
山伏に続いていよいよ「御信徒火渡り」です。
人々は諸願の成就を願い、火の上を素足で、恐る恐る走り抜けます。
渡りきった人々の顔には、そこはかとなく達成感が漂っているようにも感じる祭事なのです。
今年の「火渡り祭」へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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