「色即是空(しきそくぜくう)」…
この言葉をご存知でしょうか?
ここでは「色即是空」の意味を簡単に学んでおきましょう。
この世にあるすべてのもの(色)は因(いん)と縁(えん)によって存在しているだけで、実体ではない空(くう)という大乗仏教の基本的な考え方です。
大乗仏教の空・般若思想を説いた経典で、般若経の一つともされる「般若心経」に記されている「色不異空 空不異色 色即是空 空即是色」からきているのです。
それでは詳しく見ていきましょう。
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「色即是空」の意味 を簡単に学ぶ
「色即是空(しきそくぜくう)」とは、宇宙の万物の真のすがたは「空」であり、実体ではないという有名な言葉です。
あなたという人間も、真の姿は「空」なのです。
「色」は具体的な姿を持ったものを指し、「空」はその背景となっている因や縁、いわば天地の働きを指しています。
たとえば花があるのは、生命をもたらす天地いっぱいの働きのおかげであり、もともと実体のないものが、その働きによって私たちの目にふれることができるのだ…
というものなのです。
あなたもあなたのご両親も恋人も、天地の働き(言いかえれば仏性)によってこの世に生かされているのです。
「色即是空 空即是色」とは、いっさいの存在は無であり、存在それ自体がおのずから無である…
ということなのです。
その意味を真に理解するには仏道を本気で学ぶ必要があるかもしれません。
ただ確実に言えるのは、「目に見え、手で触れられるものだけに心をとらわれてはいけない…」ということですね。
空であり無なのか、という虚無的になる必要もありません。
天地・宇宙の大いなる働きに感謝し、今ここにある自分の生を大切にして生きればいいのです。
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