ライフスタイル

死者が「三角頭巾」をつける意味とは?

昔話や日本画などに描かれている日本の幽霊といえば、白装束に三角頭巾(さんかくずきん)が定番です。
ケガレを清めてあの世に旅立つということから白装束を着るのはわかりますが、頭に三角頭巾を巻くのはどうしてでしょうか?

頭につける三角頭巾は、「天冠(テンカン)」、「ひたいえぼし」、「かみかぶり」などの名称で呼ばれています…
これから、あの世に向かう死者の死に装束の一つなのです。

一説によると、閻魔様に失礼にならないように、冠をつけて正装したということです。
冠は高貴な人が身につけるものですから、最期は身分の高い身なりで送ってあげたいという、残された人々の思いがあったのかもしれませ
んね。

また、魔除けのためという説もあります。
平安時代、陰陽師(おんみょうじ)は悪霊祓いの儀式を行うときに、黒い三角頭巾を頭に巻いていました。

やがて、葬式の参列者も魔除けのために三角頭巾を巻くようになり、いつしか死者だけがつけるようになったということです。
ある地方では、今でも遺体を運ぶ人たちが三角頭巾をつける風習が残っています。

亡くなった人の顔にかぶせる白い布が変化したものという説もあります。
顔に白い布をかぶせるのは、白が純粋無垢な色で死のケガレを祓うと考えられていたからです。

しかし、白い布をかぶせただけでは、遺体を運ぶときや納棺する際にずり落ちてしますことがあります。
そこで、三角の頭巾にして頭に巻きつけたのです。

「棺桶」といわれるように、昔は桶の中に遺体を座して収める形が一般的でしたから、三角頭巾の方が合理的だったのでしょう。
現在では、あまり三角頭巾は使われなくなりました。
それどころか、故人らしく見送りたいということで、死に装束ではなく、故人愛用の服を着用させることも少なくないようです。



関連記事

  1. 乳癌になりやすい場所と食べ物が特定された件
  2. 「無一物中無尽蔵」の意味を知って世の中を見つめてみる
  3. なぜ宴会の最後には「手締め」がお決まりなのか?
  4. 天真に任す…自然のままに身をまかす
  5. 儒教とは何か?…儒教の歴史と教えを改めて見直す
  6. 熊本県のパワースポット「阿蘇神社」の功徳とは?
  7. 価値観が違う人と仕事をするときの正しい考え方
  8. イスラム教の聖典「コーラン」の内容を声に出す理由

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ

厄年のお祓いを自分で行う方法とは?

日本などで厄災が多く降りかかるとされる年齢のことを「厄年(やくどし)」といいます。古くは平安時代…

美人じゃない…でも、すぐ彼氏ができる人の特徴とおまじない

あなたの周りにいませんか?美人じゃない…、可愛くない…のに、すぐ彼氏ができる人。なぜ、あ…

日々をベストコンディションで臨むためには?

あなたはいつも物事にベストコンディションで臨めていますか?そうして、自分のできる最高のパフォーマ…

なぜ人は「パチンコ依存症」になってしまうのか?

ある調査によると、平成21年中にパチンコをやった人の数は1720万人だったそうです。ピーク時の1…

「自分が嫌いだ」と思った時に思い出してほしいこととは?!

自分なんて何をやってもダメだ、自分が嫌いだ、と弱気になってしまう時はありませんか…

月別アーカイブ

2021年9月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  
Sponsored Links

おすすめ記事

  1. 仕事の楽しみ方は自分で決める!そのコツとは?!
  2. 長谷部誠と佐藤ありさの結婚は「人間関係」に注意!2人の名前に理由を発見
  3. 女が自分磨きをする方法(メンタル編)
  4. キリスト教などの「懺悔(ざんげ)」とは何か?
  5. 開運と髪型の関係を知っていますか?
Sponsored Links
PAGE TOP