イスラム教…
唯一絶対の神(アッラー)を信仰し、コーランの教えを信じて従う一神教です。
そんなイスラム教では「旧約聖書」や「新約聖書」、そして「コーラン」が存在します。
イスラム教では、なぜ「旧約聖書」や「新約聖書」を大切にするのでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
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イスラム教の「旧約聖書」「新約聖書」「コーラン」の関係
ユダヤ教やキリスト教と同じく、イスラム教も一神教です。
唯一絶対の存在として信仰する神も同じ…
だから、ムスリムは「旧約聖書」や「新約聖書」に登場する預言者も信じています。
アブラハム(イスラエルの民の祖)やモーセはもちろんのこと、イエスだって例外ではありません。
「コーラン」によると、預言者は全部で25人いたとされ、ムハンマドが最後にして最高の預言者と位置づけられています。
また、イスラム教では、神の啓示が記された書物を「啓典(けいてん)」と呼んで、信仰の対象にしています。
モーセの「五書(ごしょ)」(旧約聖書)、ダビデの「詩篇(しへん)」(旧約聖書)、イエスの「福音書」(新約聖書)、そしてムハンマドの「コーラン」がそうです。
なかでも「コーラン」は、神の言葉を最も正確に伝えるものとされ「啓典中の啓典」といわれます。
ただし、ムスリムの信仰によれば、神の啓示は永遠であり、啓典の意味するところはひとつ…
ですので、ユダヤ教徒とキリスト教徒は「啓典の民」とされ、その宗教は神聖なものと認められています。
それに対し、ほかの異教徒には、改宗を迫りました。
「コーランか剣か」という厳しい要求を突きつけた歴史もあります。
とくにペルシア(現イラン)のゾロアスター教などは厳しい迫害を受け、今でも抑圧が続いているのです。
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