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地方によっては、小年(こどし)、二番正月、女正月(おんなしょうがつ)、戻り正月と呼ぶこともある「小正月(こしょうがつ)」。
2018年の今年も小正月は「1月15日」となっています。
ところで、この1月15日の小正月にはどのような意味があるのでしょうか?
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2018年の小正月は「1月15日」のワケとは?
さて、そもそも2018年の小正月(こしょうがつ)が「1月15日」となったのはなぜでしょうか?
実は小正月が明確に1月15日となった理由は定かではありません。
そのため14日から16日までの3日間、14日の日没から15日の日没まで、満月の日など、様々な定義があるのです。
ただ一般的には、古くから1月1日を中心とする正月を「大正月」、1月15日を中心とする正月を「小正月」と呼んでいます。
小正月は月の満ち欠けをもとに生活していた頃、その年の初めての満月の日に正月行事をしていた名残りだそうです。
ちなみに、かつては元服(男子の成人を示すものとして行われる儀式)の儀を小正月に行っていました。
そのため1月15日は成人の日という国民の祝日となっていたのです。
しかし高度経済成長期などの影響で、小正月自体がなじみが薄いものとなり、2000年から成人の日は1月第2月曜日に変更されたのです。
今では、その辺りの文化や意味も変わり、大正月を男正月、小正月を女正月とも呼ぶところがあります。
小正月には、女性が休める日があったり、女性を中心とした祭事を行なったりしていました。
小正月の夜には、若者たちが仮装して家々をまわり、新しい年の祝福を与えて、食べ物や金銭をもらいます。
何軒もの家からもらった食べ物は、特別な力があると考えられていることから、厄除けの意味もあります。
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小正月の行事だった「なまはげ」
秋田県男鹿半島の小正月に、各家にやってきたのが「なまはげ」…
おそろしい形相の鬼の面をつけて、「泣く子はいねがー 、親の言うこときがね子はいねがー」と大声で叫びながら、子供たちを追いまわします。
なまはげは怠け心をいましめて、豊穣をもたらす神様なので、家の人は丁重にもてなします。
ちなみに、男鹿半島のなまはげは、かつては小正月に行なわれていましたが、現在では大晦日にやっています。
この「なまはげ」も本来は、小正月の伝統的な民俗行事だったのです。
ちなみに「なまはげ」は、「男鹿(おが)のナマハゲ」として、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
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