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無くて七癖という言葉があります。
無いように思っていても、人には7つくらいは癖(クセ)があるというものですね。
あなたの周りの人やあなたにも気になる癖があるのではないでしょうか。
また、それはどのような癖でしょうか。
さて、この癖(クセ)…
もっと専門的な観点から言えば、「自己親密行動」と呼ばれることがあります。
中でも今回は「髪をさわる」・「頭に触れる」といった自己親密行動と心理的な意味に関して探ってみましょう。
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「頭に触れる」自己親密行動と心理的な意味
小説家・横溝正史さんが生み出した名探偵・金田一耕助の活躍は、テレビドラマや映画にもなっています。
ですから、推理に詰まって頭をかきむしる金田一探偵の姿を、見たことのある人も多いでしょう。
この「頭をかく」という行為は、心理学では不安や緊張、心の葛藤、不満などの表出行動とされています。
手で自分の顔や体、髪の毛を触ったりするしぐさも、同じ心理を表わす行動です。
このように、自分の手で自分の体に触る行為を「自己親密行動」といいます。
小さい頃を思い出すと、わかりやすいでしょう。
子供のとき不安になったり寂しくなったりして泣きだしたとき、お母さんやお父さん、あるいは周りの大人に「よしよし」と頭をなでてもらった経験はありませんか。
子供はそれで心が落ち着くものですが、自分で自分の体に触るのはそれと同じなのです。
不安を紛らしたり、気持ちを落ち着かせようとしたりする行為なのです。
話している相手が不自然に体や髪に触っていたら、緊張しているか、あるいは不満を持っていると考えられます。
話題を変えたり、相手に話すチャンスを与えたり、相手がリラックスできるような姿勢をとったりするといいでしょう。
また、終始自分の顔や髪、体に触っているような、普段から自己親密行動が目立って多い人は、常に心に不安を抱いていると推察できます。
だからといって、軽々しく救いの手を差し伸べるのは考えもの…
自己親密行動の根底には、幼児期に親にやってもらったよしよしをして欲しいという思いがあります。
自己親密行動が多い人は大抵甘えん坊で、依存心が強く、手を差し伸べられればパッと飛びついて、何でもかんでも頼ってくる傾向があるのです。
本人の自立のためにも、安易に「よしよし」はしない方がいいでしょう。
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「髪をさわる」自己親密行動と心理的な意味
自己親密行動には先に述べたようにいろいろなしぐさがありますが、大学生を対象に行なった調査では、「髪の毛を触ったり、引っ張ったりする」と答えた人が一番多くいました。
実は、髪の毛を「触る」のと「引っ張る」のでは、少し意味が違ってきます。
髪の毛を引っ張るのは自分に対する攻撃行動で、その深層心理は、自分や自分の行動を肯定的にとらえることができず、「もっと頑張らなくちゃ」と自分自身に罰を与えていると考えられます。
特に注意したいのが、髪を引き抜く行為…
これは自己親密行動ではなく、自傷行為です。
強いフラストレーションやいらつきが原因と考えられます。
爪をひどく噛んだり、指を傷つけるまで噛んだりする行動も同じです。
神経症の人にもこうした行動が見られ、自傷行為のある人は心の病に近い精神状態になっている可能性があります。
もしも自分に自傷行動が見られたり、あるいは周囲にそういう人がいたら、早めに専門機関で相談や診療を受けることをおすすめします。
また、女性の中には会話の最中でも髪を指に巻きつけたり、なでたりする人がいます。
こういう人は自己中心的で、甘えん坊タイプ…
もし身近にこういうタイプの女性がいたら、より慎重に接した方が身のためでしょう。
そして髪をかきあげたり、無意識に枝毛を探す癖のある人も女性でよく見かけますね。
まず髪をかきあげたり、長い髪を後ろにはらったりする癖がある人は、自分に自信があったり、注目してほしいという心理の表れです。
女性としての魅力や仕事における自信がこのような仕草となって表れるのでしょう。
そして無意識に枝毛を探す癖のある人。
意外とよく見かけるこのタイプ…
無意識のうちにやってしまっている、という方も多いのではないでしょうか。
相手を不快にさせてしまうイメージのあるこの癖の心理はまさに退屈しているという状態…
あなたが話している最中に相手が枝毛を探し始めたら、つまらないんだな、この話にはあまり興味がないんだな、と思って間違いないでしょう。
特に相手に悪い印象を与えやすいこのタイプの癖がある人は、相手を選ぶようにしましょう。
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