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お墓参りのマナーをあなたは正しく知っていますか?
近年、お墓まいりをする意味を認識していない人が増えた、祖父母や両親と離れて暮らす人が増えた、などの理由で、お墓まいりをする人が減ってきている傾向があります。
しかし、人生で一度もお墓参りをしたことがない、という人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、真言宗の大事なお墓まいりのマナーと作法をご紹介します。
食事やビジネスの場だけではなく、お墓参りにもマナーがあります。
正しいマナーでお墓参りをすることで、あなたの運気や運勢も良くなり、ご先祖様にもしっかりと見守って頂けるようになるでしょう。
これを機に、正しいマナーをしっかり身につけ、今後の人生に役立ててみませんか?
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はじめに
お墓参りは私たち日本人には一般的な行為ですが、マナーや作法はあまりよくわかっていないという人も多いのではないでしょうか。
仏教にはいくつかの宗派があり、その宗派によって実はマナーが異なることをご存知でしょうか。
とはいえ、宗派によって違いがあるとはいってもお参りをすることの意味は共通しています。
ご先祖の冥福を祈る、家族の近況を報告すると共に、暮らせていることへの感謝の意を表す、お墓を清掃する、などのためにお参りをするわけですが、特に「しなければいけない」時期というのは定められていません。
お盆や春と秋のお彼岸などお寺で法会が行われる時期や、年末年始、故人の命日(月命日)にお参りする人が多い傾向にありますが、特に決められているわけではなく、ご先祖と触れ合いたいという時にいつでも自発的に行うべきものと考えられているのです。
今回は中でも「真言宗」のお墓参りのマナーと作法です。
真言宗とは?
真言宗(しんごんしゅう)とは空海上人(弘法大師)によって9世紀(平安時代)初頭に開かれた宗派になります。
真言宗は真言陀羅尼宗や曼荼羅宗、秘密宗とも呼び、弘仁7年(816年)に高野山金剛峯寺を修禅の道場として開創されました。
元々は空海上人が中国(唐時代)の長安に渡り、青龍寺で密教僧である恵果(えか/けいか)から学んだ密教を基盤としています。
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お墓参りのマナーと作法(真言宗)
宗派によりその作法は異なりますが、特徴的なのはお供えするお線香の本数です。
天台宗や真言宗は3本で、火をつけてから横に倒してお供えします。
そしてお墓に向かって合掌する際は「南無大師遍照金剛(なむたいしへんじょうこんごう)」と唱えます。
あまり耳慣れないかもしれませんが、よく耳にする「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」や「南無妙法蓮華教(なむほうれんげきょう)」という念仏や題目と同じような意味合いで、遍照金剛は弘法大師を指します。
また、合掌の仕方にも違いがあり、天台宗や真言宗の密教は左右の手の指をそれぞれの手の間にぴったり組み合わせて合掌し、これを十二合掌といいますが、その他の宗派は手と手、指と指をぴったり合わせた形での合掌となり、右手が仏様で左手が自分と考えられます。
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まとめ
宗派によりこのような作法のマナーは定められていますが、実際には違うやり方をしていたとしても余程規律に厳しい家庭でない限り責め立てられることはありません。
というのは、実際にそこまで細かく習ったことがないので知らないという人が多い現実があるからです。
しかし、そういったマナーが頭にあり実践できることで、わかる人からは評価を得ることができるので、お墓参りを通じて人として一目おかれることはあるでしょう。
相手が恋人ならば結婚相手としてふさわしいと考えられるかもしれませんし、業務上の相手ならば常識人として仕事の評価までも高まることもあり得ます。
マナーを知ることでさらにレベルアップした人生につなげられる可能性があるという点で、宗派によるお参り作法の違いは頭に入れておけば、今後の人生で役に立つのではないでしょうか。
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