昨今、仕事やプライベートにおいて本当に多くのストレスを抱えている人が増えました。
今や、私はストレスを全く抱えてません、という人はそうそういないのではないでしょうか。
皆それぞれ様々なストレスを抱えて毎日を生きています。
しかし、軽度なストレスでは済まず、過度なストレスを持っている人も今や少なくありません。
そのような人たちはやがて心の病気を伴います。
最悪の場合、その心の病気が死を選択してしまうこともあり得るのです。
今回は、ストレスが生み出す心の病気、神経症の原因と主な症状をご紹介します。
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神経症の原因と主な症状について
わけもなく心が不安になり、それがもとで心身にさまざまな症状が出てくる心の病気を神経症(ノイローゼ)といいます。
これといった理由もなく不安でおしつぶされそうになったり(不安障害)、めまいや体のどこかの強い痛みなどに悩まされたり(身体表現性障害)、現実感やリアルな感情が湧かなくなる(乖離性障害)など、症状別にさまざまな種類があります。
これら神経症の大きな原因は、ストレスなど環境的な要因です。
それが、もともと持っている性格や資質によって、神経症を引き起こしてしまうのです。
ですから、同じようなストレスを受けても、性格的に神経症になりやすい人となりにくい人がいます。
神経症になりやすい性格とは、ひとことで言うなら、バランスのとれない性格です。
たとえば、自分に自信があり、強気だけれど、消極的な部分を持ちあわせているため、気持ちと行動の間に一貫性を保つことができない、などという場合があります。
こうしたタイプの人は精神的に不安定になりがちで、周りの環境にうまく適応できにくくなります。
また、神経質であることも挙げられています。
とはいえ、神経質な人がみな神経症になるわけではありません。
社会の中でうまくその性質が生かされれば、真面目で慎重に行動する人物となります。
失敗も少ないため、周囲からの信頼も厚くなるでしょう。
けれど、それが悪い方向に出てしまうと、自分に関わる細かいことばかりが気になり、ダメージを受けてしまうのです。
神経症は本人はとても辛いのですが、周囲にはそれが伝わりにくいのが特徴です。
さまざまな神経症
「対人恐怖症」
少数の知り合いの前で話したり、行動したりするのが不安になる、赤面や震えなどが気になる。「外出恐怖症」
人が大勢集まるような場所に出かけていくのがこわい。「パニック障害」
わけもなく突然、激しい不安に襲われ、呼吸困難や震え、めまいなどの発作が起こる。「不安神経症」
いつもなんとなく不安を感じ、憂うつになる。
息苦しさやめまいなどを感じる。「心気症」
どこも悪くないのに自分が深刻な病気に冒されているという思いにとらわれて仕方がない。「強迫神経症」
不快だったり不道徳だったりする1つの事柄にこだわり、つねにそのことばかりを考えてしまう。「ヒステリー症状」
強いストレスなどが原因で、声が出なくなったり手足など体の一部が麻痺したりする。「乖離性障害」
心の傷や強いストレスから、喜怒哀楽がなくなったり、記憶を失ったり、別の人格が現れたりする。
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