多くの方がイエス・キリストの「キリスト教」をご存知だと思いますが、キリスト教の教義とはどのようなものかをご存知でしょうか。
この機会にイエスの教えとはどのようなことなのかを学んでみませんか?
イエスの教えとは?山上の垂訓で示された教えの真髄
イエス・キリストは紀元前6年から紀元前4年頃に生まれたとされ、紀元後30年頃に亡くなったとされている全能者や神と称される人物です。
そんなイエス・キリストの「キリスト教」とは、キリスト教の教義はどのようなものなのでしょうか?…
この設問に対し、キリスト者の立場による回答では、「私はこのように信じます」との信仰の告白を通して示されるべきとされます。
ですから、信仰の内容は「使徒信条(基本信条)」というキリスト者の信仰宣言に集約して保持されています。
この「使徒信条」は短文ですが、そこでは、父なる神、主イエス・キリスト、精霊、聖なる公教会、聖徒の交わり、罪の赦し、体のよみがえり、終わりなき生命、の基本信条を信ずるとの信仰的立場が表明されているのです。
しかし、信徒以外の立場からすると、これでは説明不足の責めを免れませんので、黄金律(根本的な倫理観)とも呼ばれる「「山上の説教(山上の垂訓)」を通して明らかにしていきましょう。
キリストの「山上の説教」は、次のような有名な言葉によってはじめられました。
心の貧しい人々は幸いである、天の国はその人たちのものである。
悲しむ人々は幸いである、その人たちは慰められる。
柔和な人々は幸いである、その人たちは地を受け継ぐ。
義に飢え渇く人々は幸いである、その人たちは満たされる。
憐れみ深い人々は幸いである、その人たちは憐れみを受ける。
心の清い人々は幸いである、その人たちは神を見る。
平和を実現する人々は幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。
義のために迫害される人々は幸いである、天の国はその人たちのものである。
このように説かれたあと、主要な事柄に対して教説を次のように説かれました。
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「1:あなたがたは地の塩・世の光である」
「2:わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためではなく、完成するためである」
「3:腹を立てる者はだれでも裁きを受ける。だから早く和解しなさい」
「4:姦淫してはならない。心の中での姦淫も人をつまずかせる」
「5:不法な結婚でない妻を離縁してはならない」
「6:教えられたままに行じ、それを超える一切の誓いを立てはならない」
「7:手向かってはならず、求める者には与え、復讐してはならない」
「8:敵を愛し迫害する者のために祈りなさい」、「9:施しは人目につかずに」
「10:祈りは簡潔に」
「11:断食は毅然として」
「12:そして天に富を積みなさい」
「13:神と富両者に仕えることはできない」
「14:自分のことで思い悩むな、主に委ねなさい」
「15:人を裁くな、自分の誤った判断を取り除くために」
「16:求めなければ与えられない」
「17:命に通ずる門は狭い」
「18:木の良し悪しは実によって知れる」
「19:天の国に入れる者は、主の御心を行う者と」
「20:わたしの言葉を聞いて行う者とである」
これらがマタイによる福音書です。
キリストは、これらの教えの開陳を通じて、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」、「これらの言葉を聞くだけで行わない者は、愚かな人」と動機づけています。
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