目次
人の心理は意外なところに現れます。
例えば「目」や「手」などがそうですね。
気持ちを隠そうとしても、目や手の動きはとても素直で、分かりやすいと言われています。
そこで、ここでは手の動きや向きでわかる…
その人の心理についてご紹介しましょう。
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心を開いている人と閉じている人の手の向き
脚を開いて座っている人は、相手に気を許しているという話をしましたが、これは手の場合も同じです。
両手を自然に開いてテーブルや膝の上に置いている人は、リラックスした状態にあります。
相対している人に好印象を抱いている…
興味を持っている…
受け入れる気分になっていると解釈できるでしょう。
ホテルのフロント係や受付係は、お客様を案内するときに「さあ、どうぞ」、「こちらです」と手のひらを見せて、誘導するでしょう。
また、優秀な面接官や不動産屋は、面接にきた人や物件を探しにきた人をリラックスさせるように、「いらっしゃい」と両手を広げて迎えます。
彼らは両手を広げ、手のひらを見せることによって、相手が「受け入れてもらえるんだ」と感じて安心できることを経験上、知っているのです。
これは大切な人と接するときやお得意さんを懐柔するときの態度として、覚えておいて損のない仕草でしょう。
ただし腕組みの場合は、脚を組んでいるのとは反対に、緊張のポーズになります。
人は緊張したり、不安を感じたりしていると、「誰かにそばにいてほしい」、「体に触れていてもらいたい」という親和欲求が高じます。
腕組みは、誰かに触れていてもらいたいのに触れてもらえない状況でとってしまう…
自らを抱きしめる代償行為(自己親密行動)と見られています。
したがって、あなたの報告を目の前の上司が腕組みをして「うん、うん」とうなずいて聞いていたとしても、「ああ、上司も満足してるんだ」と早合点してはいけないのです。
上司はその報告に不満を感じているか、その報告が頭に入らないくらい、ほかに気がかりなことがあるのかもしれません。
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手が落ち着かない人の心理とは?
目はもっとも感情の表われやすい心の窓です。
だから、ウソをついているときや、何かをごまかしているときは、つい目を伏せたり、うつむきがちになったりしてしまいます。
言葉を発する器官である口も隠し事があるときは、押さえておかなければいけないやっかいな部分となります。
「ウソをついているときは、そわそわと動きが落ち着かなくなる」と良くいいます。
それは、目や口を隠そうと視線をはずしたり、手で目もとや口もとを押さえたりする動作が多くなるからでしょう。
「眉ツバもの」という言葉は、口もとと目もとを交互に触るようなしぐさが、まるで眉にツバをつけているように見えることから使われるようになったものです。
そんなしぐさをしている人のいうことは、まるで信用できない、というわけです。
慣用句にもなっているくらいですから、あからさまに手で目を隠したり、口を押さ” えたりすると、ウソをついているのがバレバレです。
そこで「目を隠したいけど、隠していると思われたくない」という心理から、多くの人がその代替えとして擬似行為をとるのです。
たとえば…
➀額のあたりをぬぐう
➁煙草を吸う
➂頬杖をつくようにして口もとを隠す
➃目や鼻をこする
➄眼鏡をかけ直す
などがよく見られます。
➀➃➄が目を隠す擬似行為で、➁➂が口もとを押さえる擬似行為です。
➀額のあたりをぬぐう、➄眼鏡をかけ直すという行為は、緊張のためにじわっと出てきた冷や汗をぬぐう行為ともとれますから、動揺しているのが相手にバレやすいかもしれません。
➁の煙草もマージャンで「テンパイ煙草」などというくらいですから、見る人が見ればわかってしまうでしょう。
ちなみに「テンパイ」とは、誰かの捨て牌に「ロン」といえる状態で、上がる準備はできているという意味です。
ここは絶対にごまかし通そう、隠し通そうというときは、どんなに手がムズムズしても、どっかりと膝やテーブルの上に落ち着けておいたほうがよさそうです。
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