ムーンストーン(moonstone)は、その名が示すように世界各地で古代より、月の力が宿る神聖な石(パワーストーン)として尊ばれてきました。
光を反射す乳白色のミステリアスな姿が、月を思わせたのでしょうか。
日本では、「月長石(げっちょうせき)」と呼ばれています。
産出国のインドでは古来、豊穣を祈願して農具につけたり、聖職者が身につけたといわれています。
ヨーロッパでは、「旅人の石」として、旅の安全を願うお守りに利用されてきました。
また、愛を深める石として恋人に贈ったり、恋愛成就のお守りとして利用されたこともあったようです。
この石は、月の満ち欠けによって輝きを微妙に変化させることで、持つ人に未来を予知する力を与えるといわれています。
下弦の月の光の下で、この石を口に含んで願い事を唱えると、未来を感知させ、導きが与えられるといういい伝えがあります。
月は女性性の象徴であり、感情を司(つかさど)るとされています。
心配事を抱えて情緒が不安定になったときに、この石を身につけると、揺れ動く感情を鎮めて穏やかな気分にしてくれるでしょう。
直感力を高め、感性を豊かに育み、内面的な成長を促す作用もあります。
インスピレーションを得たいときには、左手にこの石の指輪をするといいでしょう。
新陳代謝を活発にして、膿んだ傷に効果を発揮するといわれています。
生理痛の緩和、不妊の改善、さらに難産から守る石としても用いられてきたようです。
ストレスを取り除き、肥満やヒステリーを改善する作用もあるパワーストーンなのです。
また浄化の際は、ミネラルウォーターに海水程度になるよう天然塩を溶かして、しばらく浸けてください。
セージなどでいぶすのも効果的です。
そして、ときどき月光浴を行なうようにしてください。
満月の美しい夜に行なうと、輝きがいっそう増してくるようです。
この石を用いるときはローマンカモミール2滴、ネロリかメリッサ1滴をブレンドして、アロマポットで香らせると、直感力や感性を鋭敏にする作用が強まります。
外出の際には、ローズの小瓶を持ち歩いて、ときどき香りを嗅ぐと、情緒が穏やかになるでしょう。
この記事へのコメントはありません。