小学生くらいの男の子は、カッとなるとすぐに手をあげたりしますよね。
そのため、殴り合いをすることも少なくないでしょう。
女の子はというと、さすがに男の子のように取っ組み合いのケンカをすることはあまりないようです。
では、女の子同士はケンカをしないか?…
というと、そうではないのです。
むしろ女の子同士のケンカというのは、男の子のように表面化しないだけ、陰湿なものになる傾向があるのです。
男の子のケンカは、殴り合いが終われば、すぐにからりとした関係に戻るもの…
つまり、そんなに尾を引かないのです。
ところが女の子のケンカは違います。
小学校が終わり、中学校になっても、何年間もずっと持続するのです。
女の子は、いったん嫌いになった相手のことを許すということをあまりしないと言われています…
米国テネシー州にあるローズ大学のマーサ・ウォルトンは、300名を超える小学生に、他の子どもとケンカをした経験について尋ねてみました。
すると、男の子の方はというと、女の子よりもひどい暴力を受けていることがわかったのです。
歯が抜けてしまったり、頭から血を流すようなケンカを男の子はするのです。
けれども、男の子は、からっとしているというか、ケンカが終わった後に、相手のことを悪く言ったりすることは少ない傾向にありました。
ケンカが終われば、そこで終わりだったのです。
ところが女の子のケンカは違いました。
その場のケンカが終わったように見えても、水面下でいっまでもムカムカした感情がつづき、相手を誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)したり、相手の持ち物を隠したり、仲間外れにしたりと、いつまでもケンカの状態を継続しようとしたのです。
それだけ執念深いといえるでしょう。
男同士では、ケンカが身体的な暴力によって行なわれるため、殴った後では、意外とスッキリしてしまうのかもしれません。
その点、暴力を伴わないケンカをする女の子は、怒りが十分に発散されず、いつまでも怒りが継続しつづけてしまう可能性があるのです。
こういう傾向は、大人になってからも見られます。
男性は、気に入らないことがあると、大声で怒鳴り散らすが、すぐに元に戻って「さっきは、言いすぎた。ごめん」で、済ませてしまうでしょうし、怒鳴られた方もそのうちに忘れてしまうのです。
ところが女性同士のケンカは、長く尾を引きます。
いったん職場の中に、女性同士の派閥というか、仲間グループができあがってしまうと、他のグループの女の子とはまったく口をきかないような状態が普通にできてしまうのです。
本当は、女性も男性のように大声で怒鳴ったりすれば、怒りが発散されて気分もスッキリするのかもしれませんが、女性は女性らしくしなければならないという気持ちがどこかにあって感情を抑制してしまうのでしょう。
そのため、怒りがいっまでも発散できないのですね。
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