「とにかく買い物が好き。行くとつい買いすぎてしまう」…
「さほど必要もないのに、見ると欲しくなって気がついたら買っていた」…
こんな買い物好きは、あなたの周囲にいませんか?
ひょっとするとあなた自身がそんな傾向にあるかもしれませんね。
物を買うという行為には、不思議な魔力がひそんでいるのです…
予算内でおさまっているうちはいいのですが、次第にクレジットカードを使いすぎたり、あげくの果ては借金を繰り返したりと、歯止めがきかなくなってしまうからです。
ストレスがたまると買い物に走り、お店を見てまわって、気に入ったものを値段も見ないで手あたりしだいに、かごに入れていくタイプもいます。
いわゆる「買い物依存症」ですね。
買い物によって高揚感を体験してしまった結果、買うことでしかストレスを発散できなくなる状態をいいます。
依存症とまではいかなくても、ついつい買いすぎてしまう浪費グセも、度がすぎると経済の破綻を招きかねません。
はた目から見ると、本人の意志と注意力があれば、どこかの段階でやめられるようにも思えるでしょう。
しかし依存症や浪費グセがやっかいなのは、「これをやめなければ」と強く思えば思うほど、つい、やってしまうという悪循環に陥る点なのです。
「買わないようにしよう!」と思うことが、返ってストレスの原因になるのです。
それがどんどん高まり、ピークに達したとたん、混乱状態になり「気がつくと買っていた…」となってしまいます。
では、買い物でついついお金を使いすぎてしまう人はどうすればいいのでしょうか?…
もちろん病的な依存症は、専門家の手にゆだねないとなりません。
しかし、まずは「買ってはいけない」という気持ちを、いったん忘れてしまうことなのです。
買い物でストレスが解消され、一時的でも満たされた気持ちになることは、悪いことではありません。
そんなときはまず、買い物をしたいという気持ちを肯定しましょう。
また、買ったモノのメリットを考えます…
「これは、必要だったから買ったんだ。使い道はきちんとある」と、認めてしまうことです。
すると気持ちが落ちついてくるでしょう。
一見、相反する考え方かもしれませんが、こうすることで「ついつい買ってしまう」という衝動を抑えることができるのです。
バーゲン会場などで「買うつもりがなかったのに…」ついつい買いすぎてしまう人も多いかと思います。
この行動は、「人だかりのあるところをのぞかずにはいられない」という人間の本能と、「群集心理」で理性を失っている状態が原因…
群集心理とは、判断力が低下し、興奮し、衝動的に普段の自分からは考えられないような行動をしてしまっている状態のことです。
人につられて衝動的に動いてしまうのですね。
また、人は、限定されると自由が奪われると思いこみ、自由欲求が強くなります。
すると反発行動に出てしまうのです。
これを「リアクタンスの心理」といいます。
このため、数量限定、期間限定といった「あなただけ特別」という意味の文字にも弱いのです。
心当たりのある人も多いでしょう。
買い物でバンバンお金を使ってしまう人は、まず買おうとしているモノのメリットを考えましょう。
冷静に必要なもの、そうでないものが分類できれば、買いすぎは減っていくでしょう。
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