650年以上の歴史を誇る宮城県は加美郡加美町の祭事…
初午まつり「火伏せの虎舞」をご存知でしょうか?
祭事名:火伏せの虎舞
開催日時:2018年4月29日(日・祝)
開催場所:加美町中新田花楽小路(宮城県加美郡加美町西田)
電話:0229-63-6000 ※加美町商工観光課
アクセス:JR「古川」駅下車、バスで25分「中新田西町」下車、徒歩3分
駐車場:1400台(無料)
虎の威を借りて風を鎮(しず)め、火伏せを祈願したのが起源とされる「火伏せの虎舞」…
日本でも珍しい防火祈願のお祭りです。
今回は、初午まつり「火伏せの虎舞」をご紹介します。
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初午まつり・火伏せの虎舞(加美町)
毎年4月29日、祝日である「昭和の日」に加美町で行なわれるのが「火伏せの虎舞」…
「火伏せ」とは火を防ぐという意味で、各家の防災と家内安全を祈願して何匹もの虎が屋根に上がって舞う一風変わったお祭りです。
かつてこのあたりの土地は、早春から初夏の乾燥した時期にかけて強風が奥羽山脈から吹きつけ、大火事が起きやすかったそうです。
そのため、「雲は龍に従い、風は虎に従う」という中国の故事に習い、虎の威を借りて風を鎮めようと虎の格好で踊らせ、火伏せを祈願したのが始まりとされています。
その歴史はかなり古く、650年以上も昔の室町時代から伝わっており、その伝統が認められ、県の重要無形文化財にも指定されています。
虎は2人一組になっており、中に入っているのは、実は地元の少年たち…
表情が独特で一匹一匹異なっており、それが非常にいい味を出しているのです。
また、お祭りに彩りを添えているのが、色鮮やかに飾り立てられた山車です。
笛や太鼓のお囃子とともに、ハッピ姿の子どもたちに引かれ、その周りを十数匹もの虎が練り歩きます。
しかし最大の見どころは、やはり屋根の上での虎たちの勇壮な舞い…
花楽小路祭典本部前では10時20分頃から午前中に3回、午後に5回、30分おきに披露されます。
その舞いの中でも、寝起きのさまを踊る「寝虎」はまさに渾身の演技…
ぜひとも見ておきたいところです。
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