奇跡…その言葉を聞くと、人生でそんなときが何度あるのだろう?と感じてしまいます。
「奇跡が起こればいいのにな」…と願う人も多いでしょう。
しかしイギリスの数学者リトルウッド氏によると、奇跡は頻繁に起きているというのです。
一体、それはどういう意味なのでしょうか。
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奇跡は1ヵ月に1度起きている…リトルウッドの法則
誰しも奇跡とは、常識で理解できない、滅多に起こらない出来事だと考えています。
そしてこの言葉は、そうざらには起こらない日常の出来事、たとえば天災から運よく逃れたとか、子供が生まれたというような慶事だけでなく、スポーツなどのゲームにも広く適用されています。
日本のプロ野球でも、0-5で負けていた試合を、9回裏に一挙6点を入れて大逆転勝ちした試合を「奇跡」と呼んでいました。
いずれにしても人にとって、思いがけない有益な事柄に適用されているのです。
そもそも奇跡は、人間の力や自然現象を超えた出来事で、神の力によるものとされ、宗教と結びつけられることが多くありました。
特にキリスト教では、奇跡を全知全能の神による不思議な現象、たとえばマリアの処女懐胎やキリストの復活、それに難病の完治など、としているほどです。
このような超自然的な現象の矛盾を指摘したのが、ケンブリッジ大学の著名な数学者のJ・E・リトルウッド氏です。
名前:ジョン・エデンサー・リトルウッド(John Edensor Littlewood)
生年月日:1885年6月9日~1977年9月6日
国籍:イギリス
出身校:ケンブリッジ大学
職業:数学者
彼は統計的根拠から、奇跡は何ら不思議な出来事ではなく、「奇跡は1カ月に1回の割合で誰にでも起こる」と主張しました。
つまり、奇跡は日常のありふれた出来事に過ぎないと考えたのです。
リトルウッド教授は、「奇跡」を「常識では理解できない特別な出来事」と規定しており、それが人に100万回に1回の割合で起きているといいうのです。
すなわち、人が目覚めて活動している間、それを意識しているかどうかは別として、1秒当たり1回は何らかの出来事(たとえばコンピュータを操作したり、新聞を読むなど)に出会っている…
さらに人は、1日当たり平均約8時間、意識をはっきり持って生活をしているとする…
その前提に立つと、人は35日間に100万回の出来事に遭遇しているので、この間に少なくとも1回は、奇跡を経験していることになるというのです。
従って、滅多に起こらない奇跡は、意外にも日常的なものだと考えたのです。
なんともロマンチックな話ではありますが…
奇跡を、神や超自然的な力によると信じるかどうかは別として、いずれにしても、良いことであることに変わりはないので、たまにしか訪れない出来事が起きたなら、後生大事とばかりに、それを大切にして最大限に活用しなければならないといえるでしょう。
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