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奈良県桜井市三輪にある神社、大神神社(おおみわじんじゃ)をご存知でしょうか。
創建は有史以前とも言われ、別称を「三輪明神」や「三輪神社」とも呼ばれます。
今回はそんな奈良県を代表するパワースポット…
「大神神社」のご利益などについてご紹介していきましょう。
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奈良「大神神社」のご利益
奈良盆地の東南部、「三諸の神奈備(神のいる場所)」といわれる聖なる山・三輪山のふもとに、大和国一の宮の大神神社があります。
大神神社の御神体は三輪山そのもの…
拝殿はあるものの本殿はないという珍しい神社です。
拝殿の奥は、もうそこはお山で、重要文化財である珍しい形の三ツ鳥居が立ち、お山と境内をくっきりと隔てています。
偉大なる自然の力を、神として崇拝してきた古代人の考える神と人、天と人との関係が、ここではしっかり形を留めているかのようです。
霊山・三輪山は、おだやかな稜線を見せる美しい山で、その安定した円錐形の姿は、まるで天から降り注ぐ光柱の「受け皿」のような存在に見えます。
御神体・三輪山は天の気を地上で受け止め、この世にしっかりとした神柱を立てるための、土台となる役目を果たしているのです。
その昔、大和朝廷時代には「大神」といえば三輪の神を指したことから、今も「大神」と書いて「オオミワ」と読みますが、この名前にもこちらのお社のエネルギーの秘密が隠されています。
神という言霊は「火水・かみ」であり、火は陽、水は陰のエネルギーを表現しているのです。
そして、三輪山の「み」は「火水・かみ」の「み」に通じ、「水輪・みわ」にもなるため、水が輪となりくるくると回転しているような安定したエネルギーを持つことになります。
大神神社の御祭神に大物主大神(オオモノヌシノオオカミ)とは、日本の国と造った大国主命(オオクニヌシノミコト)の和魂(にぎみたま)の部分だけとされています。
本来、魂は「和魂」=ものごとを包んで「場」にしていく力、「幸魂(さちみたま)」=広がっていく力、「奇魂(くしみたま)」=無から有を生む力、「荒魂(あらみたま)=現実界に和魂、幸魂、奇魂を行使・発露させる力」という四つの純粋な働きを持っています。
その中の和魂の部分だけということは、つまり「和」のエネルギーが非常に強い神社だということがわかります。
加えて、大国主命は、ものごとをまとめていく神様です。
単純に「争いを和する」だけでなく、「意志の力で粘り強く交渉し、現実世界をまとめて結果を出していく」…
このまとめあげる「和」の力が、やがて「商売繁盛」といった気質につながるとも見てとれます。
人間関係、恋愛、離婚問題、訴訟ごとなどのあらゆるトラブルに見舞われた際、「和」を大切にする大神神社の御神気は、スムーズな解決への道程を指し示してくれるはずです。
万能の神である大神様は、とくに男性を美男子にしてくれる功徳・ご利益も持っています。
女性が美しくなる神社というのは、いくつもありますが、美男子になる神社というのはあまりありません。
どんな男性でも男性的魅力を持っているのですが、それを見事に引き出してくれます。
人によっては、潜在意識でその男性的魅力を出したくないと思っている人もいるのですが、そんな出したくない心を打破してくれることでしょう。
たとえば、無理やり男性的な魅力を引き出すような、優しい女性あるいは鬼のような女性が現れて、絶対的に男性的な魅力を引き出してくれます。
その過程の中で、男性的魅力を出すのをやめようとしたトラウマをも癒してくれるご利益を授かるのです。
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奈良「大神神社」のパワースポット
三輪山頂へは、境内の中にある狭井(さい)神社横の登山口から入って、約1時間~1時間半で到着します。
豊かな自然を堪能し、お山の気を十分に受け取りながら登りましょう。
頂上にあるのは、やはり大きな磐座(いわくら)です。
磐座とは古神道における岩に対する信仰のこと…
あるいは、信仰の対象となる岩そのもののことです。
ですので磐座は、三輪山最大のパワースポットと呼べる場所でもあります。
天の光を一身に受け止める磐座の前で、光の受け皿となった自分をイメージし、天からの恵みを和して受ける力をいただきましょう。
登山後は、狭井神社に参拝し、神社横にある「薬井戸」の御神水をいただきます。
三輪山全体から湧き出ているこの御神水は、天の光が降り注ぐ山のエネルギーが込められています。
御神水で難病が治ったという人もいるほど、強い癒しの力を持つ神秘の水です。
この水をいただいて、はじめて三輪山の氣を完全に受けたことになるのです。
機会があればぜひ足を運んでみてくださいね。
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