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2018年東大寺「修二会(お水取り)」の日程と歴史

日本の仏教寺院で行われる法会の一つ…
「修二会(お水取り)」はご存知でしょうか。

奈良県の「東大寺修二会(お水取り)」と言えば、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

◇東大寺修二会(お水取り)の日程(2018年)
12月16日・・・翌年修二会参籠の練行衆交名発表
2月12日・・・新入習礼(該当者がいる時のみ)
2月15日・・・新入・新大導師別火入り(該当者がいる時のみ)
2月18日・・・二月堂にて修二会で使用する灯明油の「油はかり」
2月20日・・・戒壇院別火坊にて試別火(ころべっか)はじまる
2月26日・・・戒壇院別火坊にて惣別火(そうべっか)はじまる(閏年は27日)
3月1日~3月14日・・・二月堂にて修二会本行
3月15日・・・満行



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東大寺・修二会の法会



修二会(しゅにえ)…
「お水取り」、「お松明(たいまつ)」とも言います。

東大寺(奈良県奈良市雑司町)の旧暦2月の法会であることから、1月の修正会(しゅうしょうえ)に対して「修二会」と名づけられました。

関西地方では、「お水取りが終わらないと春が来ない」とされるくらい、12~13日のお水取りは庶民の生活に密着していました。
それほど「修二会」は春迎えの代表的な行事だったのです。

東大寺二月堂の修二会は、天平勝宝四年(752年)、東大寺開山良弁僧正の高弟で二月堂を創建した実忠和尚(じっちゅうかしょう)がはじめたとされますから1200年以上も続いています。

名前:実忠(じっちゅう)
生年月日:神亀3年(726年)-?
職業:奈良時代の僧
著書:東大寺権別当実忠二十九ヶ条

「修二会」は正式には「十一面悔過(じゅういちめんけか)」といい、私たちが日常におかしている様々な過ちを、東大寺二月堂(東大寺大仏殿東方の斜面に建つ堂)の本尊である十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんのん)に懺悔する結願法要(けちがんほうよう)です。

この「悔過作法」と称される行法を人々に代わり勤める僧侶を、練行衆(れんぎょうしゅう)といいます。
修二会の二週間、選ばれた練行衆11人は、日によっては、翌日の午前4時ころになるまで、食事はもとより水を飲むことも禁じられる「別火(べっか)」という精進生活に入ります。
この間、練行衆は本堂に籠もり、日中、日没、初夜、半夜、後夜、晨朝(じんちょう)の六回にわたって悔過作法を行います。

「南無頂上(なむちょうじょう)」などと唱えながら、内陣を60回近く走り回る「走りの行法」は、3月5日からの3日間および3月12日からの3日間に行われます。
期間中、全国の神々の名を記した神明帳(しんめいちょう)と過去帳(かこちょう)の奉読が行われます。



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東大寺・お水取りの儀式



有名なお松明の儀式は、12日の夕方より13日早朝にかけて2月堂内で行われます。
お松明は期間中は連日行われるのですが、この日は一回り大きな籠松明(かごたいまつ)が登場するので見応えがあります。

畿内の崇拝者(信者)が奉納した長さ八メートル、重さ70キロ前後の籠松明を修行僧が担ぎ、百余段の石段を駆け上がって二月堂の回廊で大きく振り回します。
飛び散る火の粉を浴びると災厄が祓(はら)われるといわれ、参拝者は先を争うように火の粉を受け、無病息災を祈ります。

翌13日午前2時頃にお水取りの儀式がはじまります。
「二月堂縁起(にがつどうえんぎ)」には、魚を採っていて二月堂への参集に遅れた若狭国(現・福井県)の遠敷(おにゅう)明神が、お詫びとして二月堂のほとりに清水を湧き出させ、観音様に奉ったという、お水取りの由来を伝えています。

お水取りは、12日の後夜の悔過作法の途中で、行法を中断してはじまります。
笙(しょう)、篳篥(ひちりき)が堂内に響くと、寸胴型の咒師(しゅし)松明に先導されて、練行衆が牛王杖(ごおうづえ)と法螺貝(ほらがい)を手にして続きます。

練行衆は二月堂下の閼伽井(あかい)に降りて、本堂仏前に供える1年分の香水(こうずい)を汲み上げます。
汲み取った香水は、参拝者にも振る舞われます。

12~14日には「達陀(だったん)の行法」が行われます。
金色の鏡がついた達陀罌かぶった八人と、達陀松明を持った練行衆らによるこの行法は、インドで行われていた火法とも、達陀人の踊りとも、天人(てんにん)が二月堂に降り立ち舞った不思議な舞をうつしたともいわれています。
なお、達陀(韃靼)はモンゴル・トルコ系民族のことです。

修二会終了後、達陀に使用した達陀帽を子供にかぶせると賢い子に育つという言い伝えから、幼児を連れた参拝客で賑わいます。



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東大寺・お水送りの儀式



東大寺二月堂のお水取りに用いられる香水の水源は、はるか遠くの福井県小浜市とされています。
若狭国の一宮(いちのみや)である若狭彦(わかさひこ)神社に近い遠敷川(おにゅうがわ)の上流の根来(ねごり)白石の鵜(う)の瀬の水が、地下水となり東大寺の若狭井に湧き出るといわれています。

若狭神宮寺(福井県小浜市神宮寺)では毎年、12日の東大寺二月堂のお水取りに先がけて、2日に「お水送り」の儀式が行われます。
この神事も1200年以上続いているといわれます。

お水送り神事は、午前11時頃、下根来八幡宮(しもねごりはちまんぐう)で営まれる「山八神事(やまはちしんじ)」からスタートします。
これは豊作祈願で、赤土を御神酒で練ったものを祈禱してから舐めて、残り土で柱に「山」と「八」の字を書き込みます。

午後六時ころ、神宮寺本堂で修二会を営み、達陀の行法となります。
身を清めた僧侶が大松明を掛け声とともに左右に振り回します。

大松明が夜の回廊の闇を走り、火の粉は火の滝になって降り注ぎます。
午後7時半過ぎ、山伏(やまぶし)や僧侶など3000人ほどの松明行列が、神宮寺から鵜の瀬に向かって出発します。

神宮寺から2キロ上流の鵜の瀬に護摩壇(ごまだん)が設けられ、白装束(しろしょうぞく)の住職が瀬の岩頭に立ち、送水文を読み上げ、邪気祓いをしたのち、神宮寺から持参した竹筒の香水を遠敷川に注ぎます。
この香水が地下水脈となり若狭井に通じ、10日後に東大寺二月堂のお水取りで汲み上げられるとされているのです。


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