今や、都内などの大都市のみならず、地方にも超高層マンションが建つようになりました。
お金を貯めて、将来は高層マンションに住むのが夢…
そして高層マンションに住むとしたら、やっぱり眺めが良くてセレブ気分を味わえる高層階に住みたい…と思っている方もいるかもしれません。
その気持ちはとてもよくわかります。
一生に一度は高層マンションに住んで、毎日素晴らしい眺めを拝みたいものです。
しかし、実は奥さんが妊娠しているご家族や、すでに小さいお子様がいるご家族にはあまり高層階はお勧めできません。
それにはこんな理由があるのです…
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高層階に住んでいる妊婦は流産の可能性が高いって本当なの?!
高層マンションに住まれていない方でも、一般的に高層マンションは、上層階に行けば行くほど価格が高くなる、というのはご存知でしょう。
しかも価格のみならず、購入時の倍率が高くなるそうです。
それでも、高層階の眺望は素晴らしいですし、「ほかの住人よりも高い(金額的にも地理的にも)ところに住んでいる」というステイタスも味わえるため、絶対に高層階がいい!という方もいるでしょう。
しかし、奥さんが妊娠しているご家族や、その後の子育てのことを考えると、あまり高層階はお薦めできません。
例えば、東海大学医学部の調査によると、10階以上の高層階に住むお母さんの産んだ赤ちゃんは、5階以下の低層階に住むお母さんの赤ちゃんよりも頭が大きく体重も重い傾向があるため難産の率が高く、流産経験者も多いことがわかったそうです。
さらに、高層階に住んでいる子供は、標準より肺活量が小さく、低体温でアレルギー疾患になる率が高いこともわかっています。
この理由として考えられるのが、「高層階に住んでいると、外出する機会が少なくなる」ということです。
特に、数年前にエレベーター事故が多発してからこの傾向はさらに強くなっているようです。
部屋に閉じこもっていると、どうしても運動不足になるため、母子にこのような影響が出ると考えられています。
東京大学医学部が高層マンションに住む6歳以下の子供たちを対象に、「自分で洋服を着ることができますか?」と聞いたところ、「できる」と答えた子供の割合は、低層階(5階以下)では79%だったのに対し、高層階(6階以上)では半数以下の48%に留まりました。
また「靴が自分で履けますか?」という問いに対し「履ける」と答えた子供の割合は、低層階が82%に達したのに対し、高層階はその6割程度の48%でした。
このほかにも、9つの質問が行なわれましたが、そのすべての項目で高層階に住む子供のスコアは低層階の子供より低くなっており、「高層階に住んでいる子供は、低層階の子供と比べて自立が遅れがち」ということが明らかになりました。
これも外出の頻度に関係があります。
前述の通り、外出する機会が少ない高層階の子供は、どうしても母親との密着度が高くなります。
そのため、生活習慣でも依存することが多くなり、自立が遅れてしまうというわけです。
また、米山恭子医師の調査によると、噛み傷で来院する子供たちの数は、この10年間で4倍に増加し、その85%が友だちに噛まれた傷だったそうです。
米山医師が「誰に噛みつかれたのか」を調査したところ、多くが高層階に住んでいる子供だったそうです。
これは部屋に閉じこもりがちになることが、子供にとって大きなストレスであることをあらわしています。
子育てに悩むお母さんが増えていますが、もしかしたらその原因は住環境……高層マンションが増えているところにあるのかも知れません。
もし高層マンションの購入をお考えの方で、子育てをするなら、お子様の為にも、5階建て以下の低層マンションか一軒家に住んだ方が安心かも知れません。
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