昨今、通常では考えられないような凶悪な犯罪事件が後を絶ちません。
それも理解に苦しむような手を使った犯罪も多発しています。
同じ人間として考えられないようなことを、なぜ平気で行えるのでしょうか。
そのような行為に走ってしまうのは、生い立ちが関係しているのかもしれません。
よく相手に何か嫌なことをされたりすると、「親の顔が見てみたい」、などと思ったことはありませんか?
それでは実際に彼らを追い込む原因がどこかにあるのでしょうか。
さっそく見ていきましょう。
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凶悪犯罪者の理解できない行動や心理は生い立ちが関係してる?!
ここ10年の間に、日本ではこれまでにはなかったような残虐な犯罪が非常に増えました。
理由のはっきりしない殺人や暴力行為など、被害者にはなんの原因も見あたらない犯罪が多発しています。
悲しいことですが、社会のなかで生きていくということは、こうした事件に巻き込まれる危険性と、いつも隣り合っているということなのです。
神戸・児童連続殺傷事件、佐賀・バスジャック事件など、なんの関係もない相手を被害者にする犯罪者には、一つの共通した障害が報告されることが多いようです。
最近よく聞く行為障害がそれにあたります。
行為障害とは、少年期から青年期にかけて現れる障害で、他人や動物に危害を加えたり、他人の持ち物や財産に損害を与えるような反社会的な行為を平気でしてしまうのが特徴です。
この特徴が認められる人は、生育歴に問題があり、かつ男性に多いということがわかっていますが、その原因ははっきりとは把握できていません。
同様の環境でもなる場合とならない場合があります。
行為障害は、そのまま成長すると反社会性人格障害となる危険性も指摘されています。
反社会性人格障害とは、18歳に達した者に指摘されている障害で、他人に迷惑をかけたり傷つけたり、法律を守らなかったりすることになんの良心の呵責も感じず、攻撃的・衝動的・向こう見ずな人格のことです。
ひと昔前までは、聞き慣れなかったこれらの障害は、ここ数年で診断に当てはまる人が非常に増加しています。
行為障害の診断基準(アメリカ精神医学会DSM-IVによる)
下の項目のうち、3項以上が過去12ヶ月の間に起こり、そのなかの1項は6ヶ月の間に起こった場合、行為障害と認められる。
1、しばしば他人をいじめ、強迫し、威嚇する。
2、しばしば取っ組み合いのケンカをする。
3、ナイフやバットなど凶器を使って他人の体に重大な危害を加える。
4、他人の体に対して残酷なことをする。
5、動物の体に対して残酷なことをする。
6、堂々と盗みを行う。
7、性行為を強要する。
8、大きな損害を与えるために放火をする。
9、わざと他人のものを壊す。
10、他人の住居、建造物、車などに侵入する。
11、自分に都合よくするために人をだます。
12、万引きや偽造などを行う。
13、親が禁止しているにもかかわらず、夜中に外出する(13歳未満)。
14、無断外泊が少なくとも2回、もしくは長期家出が少なくとも1回ある。
15、不登校だったり、学校をしばしば怠けたりする(13歳未満から始まり継続)。
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