2018年1月28日(日)は静岡県伊豆の国市で「鵺払い祭り」が行われます。
今年2018年で53回目を迎える行事になります。
祭事名:鵺払い祭り
主催者:伊豆の国市観光協会観光課
時間:14:00〜
電話番号:055-948-1480
内容:
・弓道家による弓のデモンストレーション
・鵺踊り披露
・福をよぶ豆まき・餅まき
・芸者衆による踊り
※屋台の出店・ご当地キャラ「ぬえ左衛門」も登場します。
※雨天の場合は、あやめ会館で開催します。
開催地:静岡県伊豆の国市長岡613-1(湯らっくす公園)
アクセス:
伊豆箱根鉄道伊豆長岡駅からバスで10分
バス停・宗徳寺前下車すぐ
さて、ここではそんな「鵺払い祭り」について、その歴史や伝統について少しご紹介したいと思います。
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鵺払い祭りの歴史と伝統
「鵺払い祭り」は「ぬえばらいまつり」と読みます。
文字通り、「鵺(ぬえ)」を祓うお祭りなのです。
鵺とは、源平盛衰記や平家物語などに登場した伝説上の生き物(妖怪)のことです。
時代や書物によって異なりますが、例えば顔はサル胴体はタヌキ、手足はトラので尾はヘビというように、いくつかの獣が合成させた生き物(妖怪)のことです。
そのため鵺(ぬえ)という名前も鵼や恠鳥、奴延鳥というように記されることもあります。
そして平家物語などには「鵺退治」の話がこのように記されているのです。
平安時代の末期、時の天皇は近衛天皇(このえてんのう)の時代…
天皇がお住まいの御所に不気味な鳴き声が毎晩のように聞こえ、それが元で天皇は病に倒れてしまいます。
そして、天皇の病はどんな薬や祈祷でも効果がありませんでした。
そこで、この不気味な鳴き声の主を退治すべく、同じ源氏の一門で武勇の誉れ高く、また弓の名手であった源頼政(みなもとのよりまさ)に怪物退治が命じられます。
頼政はある夜、御所の清涼殿を不気味な黒煙が覆われたのを受け、艮(うしとら)の方角(=北東の方角)矢を射ると、悲鳴と共に鵺が二条城の北方あたりに落下しました。
その化け物こそ鵺であり、頼政は仕留めた鵺の体をバラバラにして、それぞれ笹の小船に乗せて海に流したという伝説があるのです。
その後、天皇の体調はみるみる良くなり、鵺退治に天皇は大変お喜びになりました。
そして掌中(しょうちゅう)の珠のして可愛がっていた「あやめ御前」を、鵺退治を行った源頼政が密かに想いを寄せているということを知り、紹介される形で夫婦となったのです。
源頼政49歳、あやめ御前16歳のときでした。
この源頼政の妻・「あやめ御前」が伊豆長岡の出身という縁があり、「鵺払い祭り」が静岡県伊豆の国市で行われるようになったのです。
さて、そんな歴史のある「鵺払い祭り」も今年で53回を迎えることになりました。
鵺退治にちなんだ弓のデモンストレーション(鵺の絵が描かれた的を射る)や福を呼ぶ餅まき、また地元中学生による伝統芸能の披露会もとても素晴らしいものです。
お近くの方は是非ご参加されてはいかがでしょうか。
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