母親との過度な密着がマザコン男を作ることを紹介しましたが、子供に関心を向けなさすぎるのも問題です。
ウィスコンシン大学霊長類研究所所長のハローは、それを次のような実験で証明しました。
彼は、生まれて間もない二匹の小猿を母親から引き離し、一匹は針金で作った代理母、もう一匹は柔らかい布で作った代理母のもとで育てました。
すると布製の代理母のもとで育った子猿は代理母によくなつき、驚いたり不安になると代理母に抱きつくしぐさを見せましたが、針金で作った代理母に育てられた小猿は、代理母に全くなつかず、しかも成長後に激しい攻撃行動を見せ、猿の集団に溶け込むことができませんでした。
つまり、母親とのスキンシップは想像以上に子供の性格形成に重要だということ…
それは、スキンシップが不足したまま成長した人の中に「アフェクションレスキャラクター」という性格傾向が見られることでも明らかです。
これは、いっけん愛想がよくて礼儀正しいが、猜疑心や嫉妬心が強く、心から他人に愛情を示すことがなく、平気で嘘をついたり物を盗む性格傾向のことです。
このような性格の人があなたの周りにもいるのではないでしょうか。
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