ライフスタイル

おみくじの歴史と浅草寺の凶の割合

初詣やお祭りで神社をお参りすると、必ずおみくじを引くという人は多いのではないでしょうか。
おみくじで吉か凶か占うようになったのは江戸時代からですが、それ以前からくじによって神意をはかることはよく行われていたようです。

古くは聖武天皇(しょうむてんのう)が、紙片に仁・義・礼・智・信の文字を書き、それを臣下に引かせて賜る物を決めたという話もあります。
神仏の配慮は公平で、くじで何を引くかは、偶然であり、平等であると考えられていたため、話し合いがつかないときは、くじ引きで決めるということもよくありました。

室町時代には、将軍さえもくじ引きで決めたほどです。
足利幕府六代将軍を決める際、守護大名たちの意見がまとまらず、石清水八幡宮の前でくじを引いて、足利義教が六代将軍になったという記録が残っています。

今も祭りの当番や役職などをくじ引きで決めるというところもあるように、神仏の御心にまかせるくじは組織を円滑に運営する知恵であったといえるでしょう。

ところで、皆さんはおみくじの吉凶の割合はどうなっているかご存じでしょうか?
それぞれの神社仏閣によってかなり差があるようですが、浅草の浅草寺の例をご紹介しましょう。

大吉17%、吉35%、半吉5%、小吉4%、末小吉3%、末吉六%、凶30%の割合だといいます。
凶が30%もあるのが、浅草寺の特徴です。
これはおみくじを最初に作った延暦寺(えんりゃくじ)の慈恵大師(じけいだいし)が設定した割合で、それを現在に至るまで守っているということです。

他のところでは、凶や大凶の割合はもっと少ないでしょう。
だから、大凶を引いた場合は、逆についているといわれることもあります。

でも、もし引いたおみくじが気に入らなくても大丈夫です。
境内の木の枝に結びつければ大地に張った根から、凶のケガレを落としてくれるのです。



関連記事

  1. 夢占い…惑星(水星・木星・金星・土星・冥王星・天王星・海王星)
  2. フリーメイソンとカトリック(キリスト教)との関係とは?
  3. 自分を好きになれない場合はどうしたらいいの?
  4. キリスト教における「七つの大罪」とは何か?
  5. 「エクソシスト」は何千人もいる?!
  6. 聖母マリアとはどのような人物なのか?
  7. 人の「心理状況」と「部屋の状態」の関係
  8. トラウマ理論は実は存在しない?!

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ

夢占い…惑星(水星・木星・金星・土星・冥王星・天王星・海王星)

水星の夢を見た…木星が夢に出てきた…金星や土星などの夢を見た…こういった夢を見たとき、そ…

夢占い…「約束する夢」を見たときには?

友人との約束する夢を見た…約束を破る・破られる夢を見た…その他にも結婚の約束などができる夢を…

夢を現実に近づけるとっておきの方法とは?!

あなたはきっと大なり小なり、素敵な夢を持っていることでしょう。将来大きい…

騙すより騙されたい?「お人好し度」を診断する心理テスト

あなたは騙すより騙されたい派?…それともむしろ騙す派?…今回は騙されやすいのか、騙されに…

聖母マリアとはどのような人物なのか?

カトリックの大切な聖母、イエスのお母様である方がマリアなのはご存知かと思います。…

月別アーカイブ

2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
Sponsored Links

おすすめ記事

  1. 禅の言葉「雨奇晴好(うきせいこう)」の使い方を知っておく
  2. 爪が汚れている人は仕事ができない人?!
  3. キリスト教が日本に伝来したのは奈良時代?!
  4. お金を貯めるために必要な心理(マインド)
  5. 寿司を一貫、ニ貫と数えるようになった由来とは?
Sponsored Links
PAGE TOP