ねぷたが彩る城下町の夏…
300年の伝統を誇る青森県弘前市で行われる弘前のねぷた祭りをご紹介します。
祭事名:弘前ねぷた祭り
開催場所:青森県弘前市市街地
開催日時:平成29年8月1日(火)~8月7日(月)
■8月1日~4日 : 土手町コース PM 7:00~
■8月5日・6日 : 駅前コース PM 7:00~
■8月7日(なぬか日):土手町なぬか日コース AM10:00~
お問い合わせ:公益社団法人 弘前観光コンベンション協会
TEL:0172-35-3131
アクセス:
電車→土手町コース→弘南鉄道大鰐線「中央弘前駅」下車すぐ
駅前コース→弘南鉄道弘南線「弘前駅」下車すぐ
「弘前ねぷた祭り」の駐車場
(株)タナックス弘前支店有料駐車場・・・10台収容、会場より75m
弘前市元寺町分庁舎駐車場・・・会場より154m
観光館地下駐車場・・・88台収容、会場より226m
AGパーク朝日第2・・・64台収容、会場より291m
佐和家パーキング・・・60台収容、会場より296m
AGパーク北星本町駐車場・・・42台収容、会場より297m
東天第3パーク・・・150台収容、会場より310m
齊藤駐車場・・・15台収容、会場より318m
弘前商工会議所会館有料駐車場・・・60台収容、会場より325m
AGパーク朝日第1・・・236台収容、会場より349m
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「弘前ねぷた祭り」の歴史
勇壮華麗なねぷたが城下町弘前(ひろさき)を練り歩く「弘前ねぷたまつり」は、延べ160万人を超える人出で賑わう津軽の夏を代表するお祭りです。
ねぷたの由来は諸説あるが、農作業の妨げとなる睡魔を水に流す「眠り流し」という農民行事から生まれたといいます。
語源も「眠り流し」から「ねむたながし」→「ねむた」→「ねぷた」と変化したという説が強いです。
青森市の「ねぶた祭」も起源は同じと考えられており、弘前では「ねぷた」、青森では「ねぶた」と表記するのは、両地域のなまりの違いのほか、地域の差別化を図る目的もあるそうです。
ねぷたまつりの起源は古く、江戸時代の『津軽藩御国日記』に「享保7年(1722)、五代藩主信寿(のぶひさ)公が「祢(ね)むた」を高覧した」と記されており、実に300年近い歴史を持つことがわかっています。
戦争の影響で、1937年から中断されたものの、1946年に復活。
1980年には、重要無形民俗文化財に指定され、名実ともに東北地方を代表する祭りのひとつとして、毎年多くの観衆を集めています。
弘前のねぷたは「扇ねぷた」と呼ばれる扇形の灯ろうをメインに、人形型の「組みねぶた」と、担いで運行する「担ぎねぷた」を含めて約80台が参加します。
ねぶたの隊列は、町会、団体名の入った前灯ろうを先頭に、手持ちの灯ろうや金魚ねぶた、小型のねぶたが続き、メインとなる大型の扇ねぷた、そのうしろに太鼓、笛などの囃子方という順番が一般的です。
「ヤーヤドー」という勇ましいかけ声と、軽快な「ねぶた囃子」に乗って運行するねぶたの正面には、『三国志』や『水滸(すいこ)伝』などを模した勇壮な武者絵が描かれており、その迫力に圧倒されます。
一方、背面には「廬(ぐ)美人」「唐(とう)美人」などの美人画が描かれており、正面とは一転、お囃子と相まってみやびな雰囲気が漂います。
扇ねぶた正面の絵を「鏡絵」、背面の絵を「見返り絵」と呼び、扇側面の「肩」といわれる部分には、町会名、団体名などが書かれています。
この肩に「石打無用」とあるものが多いですが、これはねぷた同士が出会うと喧嘩を始め、投石などで互いのねぷたを壊そうとした「喧嘩ねぷた」の名残だといいます。
昭和初期に喧嘩はやめようという動きが強まり、「石を投げないで」という意味の「石打無用」という文言を記すようになりました。
ねぶたの運行は、期間中毎日行なわれているが、市の中心部·土手町を回るコースと、JR弘前駅前を回るコースがあり、日によって変わるので注意してください。
期間中は大変な混雑となりますが、ねぷたの隊列を間近で見られる有料の観覧席のほか、ホテルや飲食店の観覧プランなどもあるので、ゆっくり楽しみたい方は、これらを利用するのもよいでしょう。
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