ライフスタイル

「年賀状」の起源や歴史について…

年賀状を面倒だと思っている人もいるようですが、書状で新年のあいさつをする年賀状は、人とのつながりを大切にする日本の伝統の一つです。
一時よりは減ったとはいえ、現在でも20億枚以上(日本郵便は2018年用の年賀状の当初発行枚数が25億8600万枚になると発表)の年賀状が発行されています。

ところで、この年賀状の風習は、いつからはじまったのかご存じでしょうか?…

年賀状の歴史は意外と古く、現存する最古の年賀状といわれるのが、手紙の文例集「庭訓往来(ていきんおうらい)」(撰者不明。僧・玄恵が編んだとする説もある)に掲載されている正月の文例です。
「春の始めの御悦び、貴方に向かってまず祝い申し候(春始御悦向貴方先祝申候訖)」と書かれています。

また、この頃、公家社会ではお世話になった方や親族をまわる年始回りが広まり、武家社会では家臣が棟梁(とうりょう)に忠誠を誓うために元日に集まるようになりました。
こうした年始回りや年賀の誓いが、年賀状の風習へとつながっていったと考えられます。

とはいっても、年賀状をやりとりしていたのは、公家や武家、そして豊かな商家が中心でした。
一般庶民に年賀状の習慣が広がるのは、やはり明治六年に郵便はがきが発売されるのを待たなければなりません。

そして、年賀状を国民的行事に押し上げたのが、昭和二四年(1949年)から発売されたお年玉付き年賀はがきでした。
初回の特賞はミシン、最近では旅行や液晶テレビもラインナップされましたが、2041年に一等商品に現金が入ったのはニーズの多様化を反映しているのでしょう。

最近では、メールやSNSによるデジタル年賀状を送る人も増えてきました。
2018年の年賀状の当初発行枚数は、2017年用よりも9%減ると日本郵便は発表しています。
減少は7年連続で、2007年の郵政民営化以降で最も少ない数字となりました。

仕事上のつきあいはもちろんですが、年賀状はふだん会えない人に近況を知らせる…
あるいは相手の近況を知るいい機会です。
会えないけれど、言葉でつながっているという思いを込めて出したいものですね。



関連記事

  1. 結果を急がないことが成功への一番の近道となる?!
  2. 雛祭りと出される料理…その由来や起源について
  3. あなたはダマされていませんか?…洗脳されやすい人の特徴と性格
  4. 職場の「しつこい男」…その特徴からわかる対処法とは?
  5. 干支の意味や由来について…
  6. 「最近の若者はダメだ…」と語るオヤジの心理
  7. きちんとした服装をしている男性の心理や性格とは?
  8. わざわざ難しい表現に変換して話す人の心理とは?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ

なぜ男性は「癒し系アイドル」に惹かれるのか?

「癒し系アイドルって特別美人じゃないんだけど、ほんわかした気持ちにさせられるのから不思議」…いつ…

イエスが悪魔と戦った荒野の誘惑とは?

「新約聖書」の福音書によれば、イエス・キリストは洗礼者ヨハネとの出会いのあと、荒野で40日間の断食を…

2017年「初地蔵」…東京は巣鴨がおすすめな理由

毎月24日は「お地蔵さま」こと地蔵菩薩の縁日です。特に2017年1月24日は「初地蔵」ともなり、…

「ピンクが好きな色だ」という男性は落としやすい?恋愛カラーテクニック

その男性が好きな色で性格がわかる…恋愛カラーテクニックのお話です。あ…

「B型×乙女(おとめ)座」男性の取り扱い説明書

気になる人や好きな男性の性格、恋愛観を知りたい!と思ったことはありませんか?…

月別アーカイブ

2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  
Sponsored Links

おすすめ記事

  1. 生年月日から占う「菊地凛子」と「染谷将太」の結婚と離婚
  2. 9日生まれの人の性格や特徴は?誕生日でわかるスピリチュアルな運命
  3. 「3月25日」生まれの人の性格や適職とは?
  4. 大人になれない大人が増えている?
  5. 2018年の復活祭(イースター)は「4月1日(日曜日)」
Sponsored Links
PAGE TOP