テレビや雑誌・新聞、ネットなどでは、毎日たくさんの情報が流されています。
あらゆるものが「これがおススメ!」と紹介され、その中のひと握りは流行になっていきますよね。
特にファッションや最近の健康ブームなども一種の流行です。
メディアが発信する新しい情報から、なぜ流行が生まれるのでしょうか?
まずは、流行にとらわれる人間の心理を知る必要があります。
精神分析学者のアドラーは、人間には「他の人間よりも優越していたい」という本能的なエネルギーがあると考えました。
その本能的エネルギーが人を動かしているというのです。
この優越欲求は強く、常に他人と自分のどちらがすぐれているかを比較しているらしいのです。
社会心理学では、自分と他人を比較することを「社会的比較」といいます。
現代社会では、進んでいることとスピードが速いことが評価され、遅れていること、遅いことは劣っていることとみなされます。
つまり、新しい情報をキャッチすることは、「進んでいる」ことになり、それを知らないことは「遅れている」ことになるのですね。
自分がすぐれていると思いたいために、新しい情報を次々とチェックしていく…
それらの中で、たくさんの人が支持する情報が、流行となっていくのです。
しかし、流行となった時点で、それは最新ではなくなります…
あまりにも多くの人に支持された結果、ちっとも自分が人よりすぐれていることにならなくなってしまうからです。
こうしてまた、何か新しいものを見つけなくちゃ…
という心理が人間を忙しくさせているのです。
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