会話をしていると、わざわざ難しい表現に変換して話す人っていませんか?…
その表現をわざわざ難しくいう必要があるのかな?と感じるような人のことです。
そのような人は一体、どんな心理が働いているのでしょうか…
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わざわざ難しい表現に変換して話す人の心理とは?
「だいたい、女性というものは、猜疑心(さいぎしん)が強いんだよね。歴史的にみても、そうした女性の性癖の犠牲になった例というのは、いくらでも列挙できるわけ。だからといって、恋愛における男性の交渉能力が拙劣とみるのは論外なわけで~」
こんなしゃべり方をする人がいます。
「女性というものは」、「人間というものは」と、何でもすぐに抽象化したがり、「疑り深い」、「挙げられる」という平易な言葉を使う代わりに、「猜疑心が強い」、「列挙できる」などと、わざわざ難解な表現をしたがるのです。
まあ、簡単にいってしまえば、背伸びをして「頭がいいフリ」をしている人といっていいでしょう。
抽象化したがるのは、一段高いところに立って世の中の真理や法則をみつけたという…
自分の高い立ち位置をアピールしたいからなのです。
だいたい、本当に頭のいい人は、難解で高度な内容も、誰にでも理解できるように、かみ砕いて表現するはずです。
こうした背伸びしたがる傾向のことを、心理学用語では「知性化」と呼びます。
知性化とは「情動や欲求を直接的に満たすことができない場合、それらに対する知的認識、論理的思考、知識の獲得・伝達などの知的態度をとる防衛機制」…
平たくいえば、「恋愛したい!」、「性欲を満たしたい!」と思ってもどうにもならないときに、恋愛やセックスについての知識を集め、あーだこーだと難しく考えることで、その欲求をコントロールして気持ちを安定させようとする機能のことです。
社会的動物である人間は、悲しいかな、本能のおもむくままに生きることはかなわないもの…
そこで、こうした防御のための仕組みが備わっているのです。
だから、冒頭のような発言は、実は思春期の童貞クンにありがちなパターンといえます。
もしも、いい年をして、こんな発言をする男がいたら、それは「男女の関係に精通した、とっても知的な人」などではなく、「女性経験の少ない、人生で一度もモテたことのないオヤジ」である確率が高いのです。
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