ナザレのイエスをキリスト(救い主)として信じる宗教…
それがみなさんご存知の「キリスト教」ですね。
ここではキリスト教における「七つの儀式」と「洗礼」についてお話したいと思います。
Sponsored Links
七つの儀式と洗礼について
キリスト教には、神の恵みを人間に伝えるための儀式がいくつかあります。
英語では「サクラメント」といわれ、日本語では、カトリックは「秘跡(ひせき)」、プロテスタントは「礼典(れいてん)」、正教会は「機密」という訳語が使われています。
それらの儀式の中で、入信時に行なわれるものが3つある最初に行なわれるのが「洗礼」です。
入信を希望する者は、水によって罪を清め、神の力で生まれかわるとされています。
この儀式で水が使われるのは、イエスがヨルダン川のほとりでヨハネから洗礼を受けたことにちなんでいます。
全身を水に浸す「浸礼(しんれい)」、頭部に水を注ぐ「灌水(かんすい)」、頭部に手で水滴をつける「滴礼(てきれい)」と、宗派や教会によって方法は様々です。
次に、教会の一員として責任を自覚するための儀式があります。
カトリックでは「堅信(けんしん)」といって、洗礼後、信仰を確認できる年齢になってから行ないます。
正教会では「傅膏(ふこう)」といい、幼児であっても洗礼直後に行なうと定めているのです。
しかし、プロテスタントでは一部を除き、ほとんど行なわれていません。
そして、もっとも崇高な儀式と位置づけられるのが「聖体」です。
この儀式は最後の晩餐でイエスがパンとぶどう酒を手にとり、それぞれを「わたしの体」「わたしの血」といって弟子たちに与えたことに由来します。
信者がパンとぶどう酒を口にすることで、イエスと一体になることを示しているのです。
聖体は、入信時だけでなく、日曜日の礼拝などでもよく行なわれています。
また、プロテスタントの教会では、「聖餐(せいさん)」と呼ばれています。
その他、カトリックの儀式には、神に罪を告白して赦しを乞う「告解(こっかい)」(正教会では「痛悔(つうかい)」)、病気を癒すために祈る「塗油(とゆ)」(正教会では「聖傳」)、聖職者を任命する「叙階(じょかい)」(正教会では「神品(しんぴん)」)、男女が夫婦となる「婚姻」(正教会では「婚配」)があるのです。
プロテスタントは、洗礼と聖餐のふたつしか礼典と認めていません。
この記事へのコメントはありません。