新潟県魚沼市の「裸押合い祭り」をご存知でしょうか。
今回は2018年「裸押合い祭り」についてご紹介します。
祭事名:浦佐毘沙門堂裸押合祭(うちさぴしゃもんどうはだかおしあいまつり)
開催日時:2018年3月3日(土)※前夜祭3月2日
開催場所:普光寺毘沙門堂(南魚沼市浦佐2495)
アクセス:JR上越新幹線「浦佐駅」下車徒歩5分
普通車:20台(大型車3台)、一般駐車場350台、臨時路上駐車場560台
TEL:025-777-2001
備考:日本三大奇祭・選択無形民俗文化財
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新潟県魚沼市の「浦佐毘沙門堂裸押合祭(2018年)」について
浦佐毘沙門堂裸押合祭(うちさぴしゃもんどうはだかおしあいまつり)は、雪に埋もれながら、若い男性の群れが白い短パン一つで勇壮に押し合う祭礼で、日本三大奇祭の一つと言われています。
裸押合祭は新潟県南魚沼市浦佐にある真言宗普光寺(ふこうじ)、毘沙門堂の毘沙門天本尊を御開帳(ごかいちょう)して行われ、例年多くの参拝者で賑わいます。
ここの山門に鎮座する不動明王(ふどうみょうおう)は日本最大といわれます。
以前は毎年旧暦(太陰太陽暦)の正月3日に、男女で行われていましたが、いつしか男のみとなったようです。
明治6年(1873年)に新暦(太陽暦)に改暦されてからは、3月3日に行われるようになりました。
前夜の前夜祭からこの日の夕方にかけて諸行事が行われ、午後6時からはじまる本祭は、クライマックスの裸押合を迎えて興奮が高まっていきます。
境内にはスピーカーを通して「さんよ節」の歌声が流れます。
「越後浦佐の毘沙門様は 国の宝よ福の神よ 三月三日にや深雪の中で裸はだしの押合祭 ハア サンヨ サンヨ サンヨ サンヨー」
水行参拝の先陣を切るのは地元の青年団の若者たちです。
全員が白鉢巻き、白短パンに白腹巻の姿で編隊を組んで境内に現れ、「サンヨ オウサイ ヨサコイ」、「サンヨ オウサイ ヨサコイ」と呪文を唱えながら不動明王像前へと進みます。
その前後を付き人たちが火を灯した大ロウソク(約30キロ~50キロ)を抱え、やはり呪文を唱えながら進みます。
青年団の若者4人が、不動明王像の前の氷の張った手水鉢(ちょうずばち)に身を浄めるために飛び込むと、見物人から悲鳴が上がります。
一組目が水から上がると次々に飛び込み、約150人の若者が身を浄めます。
水垢離(みずごり)をとった若者たちは、体から湯気を立ち上らせながら、毘沙門堂に繰り込み、堂内は立錐(りっすい)の余地もなくなります。
堂内の天井の隅々に重さ40キロもある大ロウソクが数百本置かれ、若者がそれを守るように高い位置につきます。
人一人立つのが精一杯のスペースしかなく、落ちる危険もあるので、背後に張られた綱に片手をかけています。
やがて水垢離を終えた男子中学生が、毘沙門堂内へなだれ込みます。
少年たちは大声を上げながら揉み合います。
そうして大勢の参拝者たちも水垢離をとって身を浄め、その年の除災招福を祈願しようと押し合い、揉み合いながら、扉の前に来た者から参拝するのです。
福札の撒与が何回か行われ、祭りが終わるのは11時ころです。
新潟県下ではこれと似た裸押合祭が数多く行われており、また、どやどや(大阪・四天王寺)、会陽(岡山・西大寺)などの類似した祭礼が全国各地各様の名称、日取りで開催されています。
ぜひ一度参加されてみてはいかがでしょうか。
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