自分探し….。
思春期の頃、また就職活動中など・・・誰しもが自分に向き合わざるを得なくなった経験があるのではないでしょうか。
学生の頃はそこまで必要性はなかったが、独り立ちをする際に、どうしても避けられない道となってきます。
しかし、今は大人になってもその必要性がなくなり、大人になれない大人が増えている・・・・。
それは一体どういうことなのでしょうか。
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大人になれない大人が増えている?
自分はいったいどんな人間なのだろうか。
人は誰しも、思春期を迎えるころ、そんな疑問を抱えます。
「自分は何者なんだろう」
「なんのために生きているのだろう」
「将来、どんな職業に就くのだろう」
心の奥から湧き上がる、こうした疑問とまっすぐに向き合い、真剣に取り組むことは、人が精神的な成長を遂げるうえで、とても重要です。
思春期から青春期にかけて、こうした課題を乗り越えていくことで、人は”自分とは何者なのか”、の答えを見つけていくことができるのです。
これをアイデンティティの確立といいます。
アイデンティティはこれまで、親からの精神的自立期にあたる中学〜高校生時代にクローズアップされることが多かったのですが、近頃はそれが変化してきました。
成人し、社会で働く年齢になっても、この課題の前で立ち止まってしまったままの青年も増えています。
これは、学校を卒業しても定職に就かないフリーターやニートなどの生き方を選ぶ人が増えていることや、晩婚化・出産の高齢化の原因にもなっているといわれています。
つまり、これまでは一定の年齢に達したなら就職・結婚・子育てなど、アイデンティティの確立をして大人に成長する必要性に迫られるような社会的活動が待っていたわけです。
けれど近年は、就職しなくても親元で生活できたり、結婚しなくてもうるさく言われないなど、社会的状況が変化してきました。
頑張って大人にならなくとも生きていける世の中になっているのです。
「アイデンティティの混乱」のテストの例
下記の質問にYesかNoで答えてください。
「時間的展望の混乱」
Q1 その日のうちにすべきことを翌日に延ばすことがある。
Q2 待たされるととてもイライラする。
「自意識過剰」
Q3 自分を信頼できない
Q4 やれる自信はあるが、人が見ているとうまくできない。
「役割固着」
Q5 一生の仕事についてたびたび志を変えた。
Q6 今までの行き方は間違っていた。
「労働麻痺」
Q7 本を読んでも今までのようによく理解できない。
Q8 注意を集中するのに他人よりも苦労する。
「同一性混乱」
Q9 今の自分は本当の自分ではないような気がする。
Q10 私には相反する二つの性格があるように思える
「両性的混乱」
Q11 異性の友達はほとんどできない。
Q12 今までとは逆の性別に生まれてくればよかった。
「威厳混乱」
Q13 周りの人は私を一人前に扱ってくれない。
Q14 困った時に相談する大人がいない。
「価値混乱」
Q15 私は確固とした政治的意見を持っていない。
Q16 世の中の動きが時々わからなくなる。「Yes」と答える割合の高い人ほど、自分が何者かわかっていない。
全ての質問に「No」と答えた人は、自我同一性(アイデンティティ)が確立できている人。
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