あなたはトラウマになっていることはありませんか?
犬に噛まれた経験があり、犬が苦手になった….。
通学中の電車の中で痴漢にあい、電車に乗れなくなった….など。
おそらく大なり小なり、小さい頃に経験した恐ろしいことなどが大人になってからもトラウマになっている人は多いのではないでしょうか。
そこで、そもそも何人かの人が全く同じ恐ろしい経験をしたとしたら、その同じ経験をした全員が同じようにトラウマとなってしまうのでしょうか。
もしくは特にトラウマの後遺症に悩まされやすいタイプはあるのでしょうか。
さっそくみていきましょう!
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トラウマによる後遺症は気の強い人ほどかかりやすいって本当?
殺人やレイプ、監禁事件などの犯罪が多発していますが、こうした残虐な事件に巻き込まれた被害者は、運良く救助された後も、長く苦しみに苛まれています。
犯罪被害の一つとして名の挙がるPTSD(心的外傷後ストレス障害)は、事件が心に与えたトラウマ (心的外傷)がもとで起こる深刻な後遺症なのです。
犯罪ばかりではありません。
地震や津波などの大災害や交通事故、突然直面した他人の死、犯罪の目撃など、日常生活のなかではありえないようなショッキングな体験には、PTSDを引き起こす危険性があります。
子どもの頃の虐待や戦争の体験なども、PTSDを発症するきっかけとなります。
おもな症状としては、下記の表のようなものがあります。
ところで事件や事故に巻き込まれた人は、誰もがトラウマとなり、PTSDを発症するのでしょうか。
実はそうではありません。
同じような体験をしても、発症する人もいれば、しない人もいます。
そのため、PTSDに苦しむ人は、「神経質なんじゃないか」「弱すぎるんじゃないか」といった偏見にさらされることがあります。
けれど、本来は精神的にタフな、しっかりした人がなりやすいのがこの症状なのです。
弱音を吐かず、他人に弱みを見せないような人が、トラウマを受けても自分でなんとかしようと一人で抱え込んでしまい、PTSDを発症しやすいのです。
もしも、PTSDを起こすようなトラウマを体験してしまったら、苦しむ自分を「弱い人間だ」などと責めずに、医療機関に相談することが一番です。
PTSDのおもな症状
1、自分が自分ではないような離人感や、リアルな感情を感じられなくなる失感情などの体験。
2、ふつうに生活していると、ささいなきっかけで急に事件・事故の記憶がよみがえるフラッシュバックに悩まされる。
3、悪夢や不眠などの睡眠障害がひどくなる。
4、誰かに会うことを恐れるようになり、引きこもりになることもある。
5、好きだったことや趣味にも興味を示さなくなるなど、何事にも無関心となり、いずれうつ症状となる。
6、急に息苦しくなる、動悸が激しくなる、汗を大量にかくなどの症状におそわれる。
7、たいした理由もなく、怒りやイライラを感じ、ケンカや危険な行為に自ら身を投じる。
8、大きな音に過敏に反応したり、就寝中にささいな音で飛び起きるなど、音に対して過敏になる。
9、やる気や集中力がなくなり、仕事や家庭を放棄したリする。
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