相手と話している時に、「あっ、この人の話面白いな」などと感じるような会話が上手い人…いますよね。
そのような人に魅力を感じ、自分もこんな風に話せたらいいな、と思う人も多いのではないでしょうか。
さて、では会話が上手い人といえば絶対に外せない条件として、空気が読める人、が挙げられるでしょう。
空気が読めない人で会話が上手い人はまずいないはずですから。
そして、ここでいう「空気」とは一体何のことなのでしょうか。
空気とは「共通点」なのです。
では、この「共通点」を元に空気が読める人、読めない人の特徴、そして空気が読めるようになるにはどうしたらいいのか、を見ていきたいと思います。
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空気が読める人の特徴、読めない人の特徴とは?!
冒頭で、空気とは「共通点」だとお話ししました。
それがわかったところで、次の話をしてみましょう。
複数の人が集まれば、さまざまな相違点があって当然。
価値観や性格、考え方、考えるスピード、好き嫌い、選ぶ言葉、興味の対象など、ありとあらゆるものが異なります。
そんな中で共通点や共通する環境を見つけ出すのは、そう簡単ではありません。
自分勝手に自由に考えているうちは、まずうまくいきません。
ここで空気が読める人たちは、自分の価値観、世界観を一旦停止しているのです。
自分の考えを一旦停止し、周囲の人たちの「輪」を観察し、キャッチする。
そこからすべてが始まります。
ですので、空気が読めない人というのは、自分の考えに意識が向いている人、と言えるでしょう。
何よりもまず、相手が発している「輪」(価値観、興味、世界観、もしかしたらそのときの気分など)を注意深く観察してみましょう。
すると、その場での「共通点」がわかってきます。
ここでいうコミュニケーションとは、「相手に喜びを与えること」です。
その前提、準備となるのが、自分の思考を停止して、相手を観察することです。
主観から客観へ意識を変えるということもできるでしょう。
ちなみに、仏教では主観から客観へ変換することを「智慧」といいます。
「智慧」のある人は空気を読み、相手(あるいはその場)に合ったコミュニケーションが取れるのです。
ところが人間は自分勝手な生き物ですから、すぐに「自分のいいたいこと」を主張したり、「みんなが聞いてくれている」、「聞きたがっている」と誤解したりして、妄想を膨らませます。
しかし、それではコミュニケーションは成り立ちません。
当然、空気も読めません。
私たちは誰でも「心のありよう」、「興味や気分」を、電波のように常に発信しています。
自分の心を発信する放送局のようなものです。
そして、お互いがその「心の電波」を感じ取って、チューニングしなければ、通信することは不可能です。
まずは、相手がどんな電波を出しているのかを察知して、その周波数が受信できるように自分の側で調整する。
そして次に、自分の言葉が相手に届き、喜びが与えられるように、周波数を調整して発信する。
これがコミュニケーションです。
その対象が多いほど、当然やりとりは複雑になります。
いわゆる「場の空気」を読まなければならないからです。
こうやって言葉にすると、ひどくむずかしいことのようですが、その第一歩として自分の考えを停止すればいいだけです。
心と頭を空っぽにして、周囲の人たちに注意を向けてみてください。
すると自然に電波はキャッチできるはずです。
大勢の人の前で話す機会のある人もいるでしょう。
もちろん、これはとてもむずかしい状況です。
会場に足を踏み入れ、壇上に立ったとき、そこにいる何十人、何百人という人の電波(あるいは輪のようなもの)を感じ取って、その共通する環境に則って話をしなければならないからです。
ときには、その電波があまりにもバラバラで、「いったい何を聞きたいと思っているのか」、「どんなものに興味・関心を抱いているのか」がまったくつかめないこともあります。
そんな時は、「今日はちょっと◯◯について話してみようと思います」
と、集まった人たちが予想もしないテーマを持ち出して、驚かせることも一つの手だと思います。
するとその瞬間、集まった人たちは、「えっ、いったい何の話が始まるんだ?」と疑問を持ち始めます。
まさにその疑問こそが「共通点」や「共通する環境」となるわけです。
やや高等な技術ですが、このようにして多くの人と周波数を合わせ、空気を読みながら話をしていくこともできます。
少人数で話す場面であれ、会議やミーティングであれ、大人数の前で話すケースであれ、大事なのは「共通点はどこかを探ること」です。
そして、その範囲に即した内容、テーマ、言葉、話し方を選ばなければ、相手に何も届きません。
「何を話すか」ではなく、
「この場の空気はどうなっているか?」
「共通する環境は?」
「それぞれの心の電波はどんなものか?」
を、見極める。
簡単ではありませんが、それこそが本当の意味での「空気を読んだコミュニケーション」となるのです。
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