飲み会などで初めて知り合った人と、携帯電話の番号を交換した、という経験、ありますよね?
番号を教えてもらった時に、多くの人は紙かナプキンなどに書いたり、携帯電話に直接登録したりするでしょう。
記憶力が秀でているという素晴らしい才能を持っている人以外は、「頭で記憶しておくから!」という人は、なかなかいないのではないでしょうか。
単純に考えて、3桁くらいだったら覚えようと思えば覚えられるけど、携帯の番号は長すぎるから無理!などと考えている人は多いでしょう。
ここで、携帯電話の番号がなかなか覚えにくいしっかりとした理由として、記憶力のお話をしたいと思います。
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携帯電話の番号が覚えにくいのはちゃんとした理由があった?!
携帯電話の番号はなぜ覚えにくいのか……
記憶は保持時間の長さによって「感覚記憶」、「短期記憶」、「長期記憶」の三種類に分けることができます。
感覚記憶とは、感覚器が受け取った刺激情報をそのままの形で短時間保持する記憶のこと。
通常は1秒前後で消失します。
短期記憶は注意を向けた情報を一時的に保持する記憶で、通常15〜30秒程度しか保持することができません。
しかも、短期記憶には容量的な限界もあり、成人の場合でも記号や数字を7プラス・マイナス2個程度しか覚えることができません。
これは、心理学者のジョージ・ミラーが発見したもので「マジカルナンバー」と呼ばれています。
つまり、せっかく教えてもらった携帯電話の番号が覚えにくいのは、11桁と、マジカルナンバーより長いために起こる現象なのです。
今では携帯電話を持っていない…ということはあまりないかもしれませんが…
たまたま、メモ帳も携帯電話も持っていないときにはどうすればいいのでしょうか。
まず、電話番号を7プラス・マイナス2桁以下にすることを考えましょう。
たとえば電話番号の最初が「090」だとしたら「9」ただけ覚えればギリギリ9桁におさまりますから、覚えられる可能性が高くなります。
また、マジカルナンバーが数字の数ではなく、”固まり”にも作用することを応用する方法もあります。
たとえば「◯*◯****△△△△」という電話番号の場合は、「◯*◯」「****」「△△△△」という3つの固まりにして覚えるのです。
4桁の数字では覚えにくい場合は、「**」「**」「△△」「△△」のように、2桁×4の固まりにしてみましょう。
しかし、これだけではまだ不十分です。
大切なのは短期記憶を長期記憶に転送すること。
長期記憶はほぼ無限の容量を持っており、しかも半永久的な記憶なので、こちらに転送してしまえば安心です。
そのためには、「リハーサル」を行なう必要があります。
この場合のリハーサルとは、何度も電話番号を反復して思い起こすこと。
皆さんも、英単語などを覚えるときにやったことがあるはずです。
反復すれば確実に長期記憶に転送されるというわけではありませんが、可能性は確実に高くなります。
携帯電話をなくしてしまった…
常に連絡している人に連絡を取りたいけど、携帯がないと番号がわからない!
なんて時にも、大切な人の連絡先くらいは覚えておくと、困った時にも大変便利ですので、ぜひ試してみてください。
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