唯一絶対の神アラー(アラビア語でアッラーフ)を信仰し、神が最後の預言者たるムハンマドを通じて人々に下したとされるクルアーン(コーラン)の教えを信じ、従う一神教…
それがイスラム教(イスラーム教)です。
さて、そんなイスラム教の「天国」や「地獄」について…
みなさんはご存知でしょうか?
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イスラム教の天国と地獄とは?
人間の死とは、霊魂が肉体から離れること…
イスラム教はユダヤ教やキリスト教の影響を強く受けているため、こうした死生観にも共通点が多いのです。
たとえばムスリムも天国と地獄を信じています。
ただし、どちらに行くかは、「最後の審判(しんぱん)」の日までわかりません。
キリスト教では、死の直後に「私審判(ししんぱん)」があり、まずは「仮の報い」があるとされます。
ところがイスラム教には、そういう概念がありません。
死者は、最後の審判の日まで、地下でじっと待機することになるのです。
そのため、ムスリムは土葬されます。
けっして火葬にはしないのです。
では、最後の審判はいつ行なわれるのか?…
それは、誰にもわかりません。
すべてはアッラーのみぞ知ること…
世界の終末は、ある日突然訪れるのです。
その終末ののちに、アッラーがすべての死者を生前と同じ姿で復活させます。
いよいよ最後の審判が下されるのです。
「コーラン」によると、人間の善行(ぜんこう)と悪行(あくぎょう)は、天使によってすべて記録されているといいます。
この記録は、生きている間はずっと続けられ、死を迎えた時点で終了します。
最後の審判では、この記録に基づいて善行と悪行の数が集計されるのです。
結果、善行が多かった者は天国へ、悪行が多かった者は地獄へ行くことになります。
イスラム教における天国は、まさにパラダイス…
悪酔いすることのない酒が湧き、肉やくだものも尽きない、永遠に安穏なくらしが約束された場所なのです。
さらには、処女の妻まで与えられるとされています。
一方の地獄では、永遠の責め苦が待ちうけます。
そこは深い穴の中にあり、炎に包まれた場所…
猛毒を持つ巨大な蛇やサソリが生息し、悪魔の頭のような形の実を無理やり食べさせられるという恐ろしい世界だというのです。
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