同僚やクラスメイトと、どうもうまくいかない…
ということがあるかと思います。
こんなときは、「共通の敵」を見つけることが有効です。
その理由は「ハイダーのバランス理論」によって説明することができます。
まず、あなたをA、同僚をB、共通の敵である上司をCとします。
正三角形の各々の頂点にA、B、Cと書き込み、それぞれの関係を「+(プラス)」と「-(マイナス)」であらわします。
あなたと上司はうまくいっていませんからACの辺は「-(マイナス)」、同僚と上司も同じですからBCの辺も「-(マイナス)」です。
このとき、あなたと同僚の関係もうまくいっていないと、ABの辺も「-(マイナス)」ということになります。
しかし、この三辺を掛け合わせた結果がマイナスになると、人の心はおだやかではいられません。
これを「インバランス状態」と言い、人はこの状況を「バランス状態(掛け合わせた結果がプラス)」に変えようと努力します。
そのためには一辺を「+(プラス)」に変えなければなりません。
いちばん簡単なのは同僚との関係を修復することですから、ギクシャクが解消されるはずです。
もうひとつ例を挙げておきましょう。
もともとは嫌いだった趣味や食べ物が、恋人ができたのをきっかけに好きになったということがあります。
たとえば恋人が、あなたの嫌いな犬を飼っていたとしましょう。
あなたと恋人の関係は「+(プラス)」…
恋人と犬の関係も「+(プラス)」…
あなたが犬を嫌いなままだともう一辺が「-(マイナス)」ですから、掛け合わせた結果もマイナスとなり、心がおだやかではいられません。
かといって恋人と別れることはできませんし、「犬を捨てろ」と言うわけにもいきません…
つまり、バランス状態にする最も簡単な方法は、あなたが犬を好きになることなのです。
バランス理論は三つの事象が揃った場合しか扱えませんが、三者の関係をわかりやすく説明できるため、機会があったら利用してみてください。
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