「バッグは〇〇、スーツは□□□、靴は△△△」…
プチセレブを自称する女性たちは、単なるみえっぱりなのでしょうか?
ブランドとは「誰もが一度はあこがれるぜいたく品」という記号です。
海外有名ブランドを身につけることで、社会的評価が高まると思うのでしょう。
実際、まわりの人の羨望の的になり、評価が高まったりします。
これを、心理学では「ハロー効果」といい、ブランド品のイメージが本人にもおよび、立派な人に見られるのです。
このため、ブランド品が自分のステイタスとなり「ブランド品をもっているわたし」に自信をもち、自分を肯定できるのです。
人は、自尊心を高めたいといつも願っている生き物…
ブランド品によって、この自尊欲求が満たされるのです。
すると自信ができ、本当に自分が輝いてくるのですね。
それは、男性が高級車に乗ると、社会的に成功した紳士に見えるのと同じです。
確かに、立派な人に見えるのです。
本人は車を自分の一部と思い、「自己拡大」していきます…
このため、自分が大きくなった気持ちになるのです。
同時に、ブランド品を身につけることで「人からよく見られたい」、「周囲から注目されたい」といった願望(承認欲求)も満たされるのです。
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一方で、見栄を張るのは、劣等感の裏返しでもあります。
高級ブランドにこだわる人は、優越感が強いとされます。
それは逆に、人より劣っているという劣等感も、相当強いといえるでしょう。
誰もが欲しがる高価なブランド品をいともカンタンに手に入れ、それを身につければ「ステキ!」、「高いのよね~」と周囲から羨望の言葉をかけられることで、劣等感を払拭できます。
つまり、ブランド力を借りて優越感にひたるのですね。
これは、ありのままの自分に自信をもてないことの裏返しでもあるのです。
また、ブランド好きに共通しているのは、「日本初輸入」、「〇〇記念の限定品」といった 言葉にも、めっぽう弱い点でしょう。
限定品や日本初輸入品は、高級ブランドの中でも、特に希少価値の高いもの…
誰ももっていない品を手にいれることで、より強い優越感を味わうことができるのです。
もうひとつ、ブランド好きの女性に共通しているのは、「お姫さま願望」を満たしてもらいたがることです。
お姫さまは、女性の理想像ですよね。
世界に名だたるブランドショップへ客として出向けば、当然、ちやほやされるでしょう。
これは気持ちいいものです。
人からほめられることほど、プライドが満たされることはありません。
「お美しいですわ」、「こちらの服もきっとお似合いですわ」といった、お姫さま気分が味わえる言葉の数々…
そして、購入すれば最後に「ありがとうございました」と深々と頭まで下げてくれます。
この快感を一度味わうと、やみつきになるのです。
このことも、女性がブランド品購入にひきつけられる大きな要因だと言えるでしょう。
心理学的には、持っているだけで地位が上がったかのような力、「社会的勢カ(ソーシャルパワー)」を与えてくれるものなのです。
時々ならこんな快感を味わい、普段のストレスを発散させるのもひとつの方法ではありますが…
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