「熱き男の友情」という言葉があるように、昔から男の友情や信頼関係の深さは、クローズアップされてきました。
しかし、これは男と女の役割がきまっていた時代のことです。
つまり、戦争で命が危険にさらされたり、スポーツの世界におけるライバル関係のようなときの話…
とはいうものの、男同士、女同士の友人関係には、確かに違いが見られます。
一般的に考えられている男同士の友情はさっぱりしているといいますが、実際には、ライバル心が強く嫉妬も深いのです。
女同士はいつも、なにをするのも一緒…
2人から3人にまとまり、基本は一対一で特別に親密で閉鎖的な関係をつくるものの、やはり嫉妬深い…
男同士は、スポーツや仕事など、目的の中で信頼を確認しますが、女同士では、おしゃべりを通して、微細にプライバシーに関わるのです。
女性は以前は、結婚すると、それまでの人間関係を断ちきられることが多かったかと思います。
このため、女同士の友情が育つことが少なかったとされています。
また、恋人ができると、そちらを優先しがちなことも、もろいといわれる原因です。
しかし最近では、女同士の友人関係が、苦難をのり越える支えになることは多いとされています。
男の友情が、自分が借金をしても友のためにドンと金を貸すというのであれば、女の友情は金は貸さないが、日常の生活のサポートをしたり、グチを聞いてくれたりするものだからです。
心理学では、これを「ソーシャルサポート」と呼びます。
男同士が1年に1回しか電話をしないとしたら、女同士は毎日2時間ずつ電話で話し、メールも行き交います…
この点からも、女同士の方がストレス解消ができるといえるでしょう。
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また、人間は似たもの同士や、近くにいてよく会う人に好意を抱く傾向があります。
そこで好意から深い友情へのプロセスと発展段階を追ってみましょう。
0:相互未知段階・・・お互いに知りあいではない。
1:一方的に認知・・・相手を知って関心を持ち、情報を集めはじめる。相手はそれを知らない。
2:表面的接触段階・・・合コンやたまたま席を一緒にしたことなどがきっかけで、知り合う。顔を合わせれば挨拶するなどして、関係が発展する。発展の要因は、環境のよさ、二人の距離が近いこと、性格、趣味などである。
3:相互的作用段階・・・相互に依存関係が生まれる。この要因としては、価値観の共有、共感、お互いのために利他的な行動をすることなどである。
これは恋愛の発展段階と同じなのです。
ところで、女性は「自分も幸せになりたい」気持ちを強く持っていることが多いといいます。
恋愛は、どちらかが多少は合わせないと成り立ちません…
そして、女性が男性に合わせていることが多いかと思います。
中には、「彼氏がいちばん!」となって、すべての予定を彼にあわせ最優先する人や、男性に問題があって二股三股かけの彼の連絡を待って予定をすべて空けている女性もいるでしょう。
確かに、結婚が自分の一生を左右することは間違いないでしょう…
このため、男性も女性も、恋人優先となることがあります。
しかし、友人は人生の宝です。
年齢も性差も超えた友だちをたくさんつくり友情をかわすことは、男女限らず豊かな人生には必要だといえるでしょう。
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