昨今、親が実の子に手を出す事件は非常に多く発生しています。
ニュースでも取り上げられているのを目にしたことがある方も多いかと思いますが、暴力が過ぎて、子供が命を落とすことも少なくありません。
なぜ自分の子供に平気で手を出せるのか、普通の感覚では理解できないことですが、実際のところ、このような事件が後を絶ちません。
そこで、一体どのような感情が人をこのようにさせてしまうのか?…
子供への虐待はどういう理由で発生するのかをみていきたいと思います。
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子供への虐待はどういう理由からくるものなのか?
子どもに対する悲惨な虐待事件はますます深刻な問題となっています。
家族による虐待以外でも、子どもを狙う傷害事件は後を絶ちません。
出生率の低下が進む一方で、この世に生まれた大切な命が簡単に失われてしまうのは、とても心の痛むことです。
なぜ、幼い者たちが暴力や犯罪の対象となってしまうのでしょうか。
人は誰でも「誰かを支配したい、思い通りにしたい」という気持ちを持っています。
これを支配欲求といいます。
なにかのきっかけでこの欲求を発散したい気持ちが強まると、身近にいる、自分より無力な者にそれをぶつけようとします。
たとえば、社会的にうまくいかない鬱憤やストレス、過去の忘れられない苦しみの記憶などが高まると、誰かを支配して服従させ、それでスッキリしようとするのです。
職場の上司と部下、部活の先輩と後輩、兄弟、そして親子など、さまざまな関係上でこうしたことは起こります。
職場や学校の部活なら、そこから逃げ出すことも、抵抗することもできます。
けれど親子の場合、子どもが親の支配から逃れることは非常に困難です。
子どもは虐待を受けていても、親がいなければ生きていくことはできず、どんなに虐げられても親の愛情を求めずにはいられません。
そのため、虐待を受けていても、それを子ども自らが隠蔽してしまうことが多いのです。
こうしたネガティブな欲求は多かれ少なかれ誰もが抱えています。
それをコントロールし、生産的なエネルギーとして使うか、幼い命を踏みにじるために使うかは、人としての大きな分かれ道です。
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