昨今、仕事や恋愛、または家族間などの大きなストレスで、依存症に悩まされている人が少なくないでしょう。
依存症は一度なってしまうと、これらの症状に対して自分自身で戦う事が非常に難しくなってしまう、大変恐ろしい病気です。
このような依存症になぜ人は陥ってしまうのでしょうか。
今回は心の病である依存症の原因についてみていきたいと思います。
Sponsored Links
心の病である依存症の原因について
アルコール依存症や薬物依存症など、体をむしばむ依存症はいろいろとありますが、これらはまず、心に問題を抱えたために起こります。
依存症の原因は嗜癖(しへき)(アディクション)と呼ばれる、ある特定の行動や刺激をつねに欲してしまう精神的な状態です。
過度なストレスや現実の逃避から始めたことが、いつしかやめられなくなってしまうのです。
「お酒を楽しもう」という気持ちが「お酒を飲まずにいられない」となり、「興味本位でドラッグを試す」が「ドラッグをせずにはいられない」となるのが嗜癖で、その対象に依存してしまいます。
依存の対象は、アルコールや薬物などへの物質嗜癖だけではありません。
ギャンブルや買い物など、なにかの行為に依存するプロセス嗜癖もあります。
また、人間関係に依存する嗜癖が共依存です。
自分自身の存在意義を誰かとの関係に見いだすために、その特定の関係に依存してしまいます。
よく言われているのがDV(ドメスティックバイオレンス)やアルコール依存症の夫婦の関係です。
暴力や酒をやめない夫との生活に苦しんでいるのに、「彼には私が必要だから」「本当は優しい人だから」などと言い訳をして、そこから離れられない妻は、明らかに夫と共依存の関係です。
横暴な夫に我慢してつかえることで、自分の居場所や生きがいを見いだしているのです。
また、子どもが成人しているにもかかわらず、お互いに子離れ、親離れができていない仲良し親子なども共依存の関係だといえるでしょう。
厚生労働省の調査では、依存の疑いがある人はギャンブルで536万人、アルコールは109万人と推計されています。
こうしたアディクションは、気づいて治したいと思っても、一人ではなかなか断ち切ることができません。
専門機関の助けを借りることが必要です。
この記事へのコメントはありません。