いじめはいつの時代もなかなかなくならない深刻な問題の一つであると言えます。
いじめが原因で自殺に追い込まれてしまう…そして最悪の場合、死に至ってしまう事件はニュースでもよく目にします。
「いじめをなくさなければ!」…と口で言うのは簡単ですが、いじめ問題を解決することは非常に複雑で大変な課題ですよね。
文部科学省は平成29年10月26日、平成28年度(2016年度)の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果の速報値を公開しました。
それによると、小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は、323,808件(前年度225,132 件)と、前年度より98,676件増加しており、児童生徒1,000人当たりの認知件数は23.9件(前年度16.5件)となっています。
なくなるばかりか、増加してしまっているいじめ問題ですが、いじめというと、何となく少年少女達ばかりに焦点があたっているような気がします。
そして親や先生は相談先、と行ったようなイメージがありますが、実はその先生がいじめの原因になっている場合もあるのです…
それでは先生のタイプ別に、いじめの原因となる所以は何なのかを見ていきましょう。
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学校でのいじめの原因は○○の可能性もある?!
先日行なわれた内閣府の調査によると、「最も問題だと思う少年非行はいじめ」という結果が出ました。
なかなかなくならないいじめ問題。
それは決して許されざる行為です。
冒頭でもお話しましたが、いじめの原因を少年少女達にだけ押しつけていると、対応を誤る可能性があります。
なぜなら、先生が原因でいじめが発生しやすくなることもあるからです。
ここで、先生のタイプ別に説明しましょう。
大まかに先生のタイプは3種類に大別することができ、いじめが発生するリスクは次の通りとなります。
①専制型:先生が独断で意思決定を行ない、それを生徒たちに命令します。
例えば、クラスで一つの課題に取り組む時も最終目標は教えず、担当すべきことだけを命じます。
また、成績の良し悪しで生徒をひいきします。このタイプの先生が担任になると、成績の向上は見られますが、生徒たちは強いストレスを受けます。
そのストレスを先生に直接向けることができないため、不満はスケープゴートにぶつけられることになり、いじめが起こりやすくなります。
②民主型:必ず生徒たちの意見を聞いて意思決定をします。
課題に取り組む場合も、最終目標を全員に伝え、困っている生徒のことを必ず助け、ほめながら課題に取り組ませます。
また、成績の良し悪しでひいきすることもありません。このような先生が担当したクラスではいじめが起きにくく、生徒の成績も向上する傾向があります。
先生方全員が、このようなタイプを目指してくだされば、いじめは確実に減るはずです。
③放任型:充分な判断力が身についていない子供の場合、先生の指導は大切ですが、このタイプの先生は「生徒の自主性を尊重する」と言って生徒にアドバイスを与えようとしません。
どのようにして課題に取り組めばいいのかわからず困っている生徒がいても放任したまま。
このような先生のクラスでは生徒の成績はよくなりませんし、「◯◯さんがいじめられています」という報告を生徒から受けても、対応しません。
いじめは、少年少女達だけの問題でなく、このように先生が原因となっている場合がありますので、対応を誤らないようにしましょう。
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