「行雲流水」という言葉をご存知でしょうか。
「行雲流水」(こううんりゅうすい)…
行く雲、流れる水のようにゆうゆうと自在に場所を変え、一切のものに執着することなく生きることです。
またそうした悟りの境地のことをいいます。
あなたも「行雲流水」の如く、身を軽くして生きてみませんか?
Sponsored Links
「行雲流水」の意味を知って心を雲のように
雲はなんのこだわりもなく空に漂い、流れる水は一か所にとどまることがありません。
「行雲流水」とは、そうした何ものにもとらわれることのない生き方を示したことばです。
使い方としては、
・「行雲流水」を経た彼は、旅に出る前と全然考え方が変わっていた。
・弟の性格はまさに「行雲流水」そのもので、その時々で全く違う物言いをする。
・これまで十分頑張った、あとは「行雲流水」のごとく、自然の流れに任せるだけだ。
などがあります。
ぽっかり浮かんだ”はぐれ雲”を眺めて、あんな風に自由に生きてみたいものだと思ったことがある人もいるかもしれません。
しかし、「自由に生きましょう」と言うのは簡単ですが、実際にすべての執着を捨てて「行雲流水」のごとく生きるのは容易なことではありません。
家族も家も、地位も持たず、何ものにもこだわらずに生きるということですから、これは仏法にしたがい悟りを得た者だけがとれる生き方といえるでしょう。
修行僧を「雲水」と呼びますが、それはこの「行雲流水」からとったものです。
雲水は一か所にとどまらず、師を求めて各地を行脚しながら修行をつづけます。
師とは高僧だけではありません。
日々出会う人々や自然もまた師となるのです。
せめて心は雲のように水のように…
そしてこの雲水の身軽さと、自分の周りのものすべてを師とする姿勢を見習って生きてみませんか。
この記事へのコメントはありません。