きっとあなたは人と会話をする時に、相手との距離感を考えて、言葉の使い方を考えていることと思います。
友達とはフランクな話し方をする、上司には礼儀正しい話し方をする。
そのような基本的な話し方は、多くの方が当たり前のように日々使い分けていると思いますが、もう少し奥まで踏み込んだ言葉の使い方はなかなか難しいのではないでしょうか。
例えば、恋人と話している時、そんなつもりはないのに、行き過ぎた言い方をしてしまって相手を怒らせてしまったり。
そんな経験がある方は、多いのではないでしょうか。
しかし、相手の距離感をしっかり掴み、うまく使うことができれば、様々な場面で、言葉遣いはとても貴重な武器になります。
近接度を変えた10のパターンの言葉遣いと共に、詳細を見ていきましょう。
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言葉遣いは相手との距離感を左右する貴重な武器になる
言葉遣いというのはなかなか難しいものです。
ちょっとした言葉の行き違いで、思わぬ誤解を受けたり、相手との距離が広がってしまったり。
人間関係がうまくいくかいかないかは、言葉遣いにかかっているといっても過言ではないでしょう。
言葉遣いについて確認するとき、気をつけたほうがいいのは相手との心理的距離、近接度です。
たとえば上司や目上の人との近接度と、家族や友人への近接度は大きく違います。
それをわきまえずに、敬うべき相手や距離を置いて話すべき相手に馴れ馴れしい言葉で話しかけたりすると、「礼儀を知らない人」となってしまいます。
また逆に、親しみを持って接してきた相手に対して距離を置いた話し方をすれば、「嫌われているのかも」という印象を与えるでしょう。
会話の近接度を適切にする能力は、社会生活を行ううえで、貴重な武器になるのです。
例をとってみましょう。
「あなたと食事に行くべきだと思っています」を、近接度を高めた言い方にすると、「あなたと食事に行きたいと思っています」になります。
そして、呼びかけを名前に変えて、「B子さんと食事に行きたいと思っています」とすると、近接度は、より高まります。
また、「わからないから教えてよ」を、近接度を低くすると、「わからないところを聞いてもいいですか」となります。
さらに、「わからないところはどうすればいいでしょうか」とすると、距離を置いた、礼儀正しい言い方になります。
頼みごとをするときの、近接度を変えた10のパターン
1、命令型 ここを掃除しろ!
2、目的語型 ここ、掃除!
3、不履行非難型 ここの掃除をしていないのか!
4、直接依頼型 ここを掃除してください
5、意向打診型 ここを掃除してもらえるかな
6、願望型 ここを掃除してほしいのだけど
7、提案型 ここの掃除、できるかな?
8、話し手行動型 ここの掃除をしようよ
9、話し手事情型 ここの掃除、僕はやる時間がないんだ
10、受け手事情型 ここの掃除、どうするつもり?
4が最もポピュラーな言い方ですが、相手の距離がある時、また頼みごとの負担が大きい時は、5のような、少し引いた言い方をすることが多いとの調査結果があります。
今度誰かと会話をする時、ぜひ言葉遣いを意識してみてくださいね。
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