「なぜ、あんなに一途に思い続けていられたんだろう?…」
10代の頃の恋を振り返ると、恥ずかしくなったり、逆に純情だった自分が愛しいと思えたりする人は、少なくないのではないでしょうか。
思春期から青年期にかけての恋愛感情にはいくつかの特徴があります。
その特徴ゆえに、勘違いの恋や思いこみでつっ走る恋をしてしまいがちなのです。
思春期は第二次性徴にともなう生理的変化が起こる時期…
ちょっとした刺激で鼓動が速くなったり、赤面したりします。
また、性ホルモンの分泌も盛んになり、性的な衝動も高まりやすくなるのです。
思春期の体に起こる現象は、はじめての経験で、本人には原因がわからないことが多いもの…
また、生理的に興奮した状態のまま異性に接すると、恋に落ちやすいともいわれています。
その結果、ドキドキした相手のことを好きだと思いこんでしまいがち…
この時期の恋愛は、一目ボレ、一途な片思いなど、思いこみの激しいものになりやすいのです。
一方、思春期や青年期になると、周囲の人たちから「好きな人はできた?」、「そろそろ彼女のひとりくらいいてもいいんじゃない?」などと聞かれることもよくあります。
こうした質問は、思春期になると好きな人ができ、青年期には恋人がいるのが普通だという考え(文化的な規範)によるものなのです。
この文化的な規範が、恋をしたいという気持ちをかき立てるのに一役買っています…
思春期の若者が“恋に恋する”状態に陥りやすいのはそのためなのです。
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