Aさんは40歳独身のサラリーマンです。
30歳を過ぎたころから結婚をあせりはじめ、結婚相談所に通って何回も見合いもしました。
だが、未だに相手に恵まれていません。
そんなAさんは、結婚相手に多くは望まないといいますが、唯一こだわっているのが女性の年齢だそうです。
5歳以上年下であることが絶対条件なのですが、最近では「できれば20代がいい」とぜいたくなことを言いはじめ、みずからハードルを上げてしまいました。
このようにAさんに限らず、男性は一般的に若い女性を好みます。
しかも20代では2~3歳年下の女性に、30代では5歳前後年下の女性に、そして50代にいたっては10~20歳年下に、もっとも強くひかれるという統計もあります。
地域や文化的な違いによって多少の差はありますが、自分が歳をとるにしたがって、より若い女性にひかれるのは世の男性に共通の現象です。
これは、単なるスケベ心によるものではなく、「進化心理学的」に見ても理にかなっているのです。
つまり、自分の遺伝子を残すために、より多く子どもを産む可能性をもつ若い女性に本能的にひかれているということ…
女性が出産に最適なのは、もちろん20代です。
30代、40代と、年齢が上がるにつれて、女性の出産は難しくなっていくと言われています。
50代で出産する女性は、ほとんどゼロに近いでしょう。
年齢は、女性の生殖能力の高さを判断するうえで、もっともわかりやすい判断基準となるのです。
年下にこだわるAさんは、男性の本能に忠実な願望を示しているにすぎないのです。
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生殖能力の高さという意味では、女性だって若い男性にひかれるはず…
しかし、一部のオバサマたちが若いスポーツ選手や映画スターに熱中する現象は別として、恋人や結婚相手とう現実的な話になると、3~4歳年上の男性が理想的なターゲットとなります。
ある心理学者の調査研究によると、世界的な平均では、3.5歳年上の男性を好むという結果が明らかにされています。
これも、自分の遺伝子を残すことにおいては数よりも確実性を重視するという女性の「進化心理学的」な特徴と一致します。
一般に男性は年齢を重ねるほど社会で認められ、収入も増えます。
それと同時に常識をわきまえ、精神的にも安定するのです。
年上の男性の経済力と包容力は、確実に子どもを育て、自分自身の安定した生活を望む女性にとっては見逃せないポイントだからです。
女性は年上の男性がいいか?…
というと、そうではありません。
年齢が上がれば収入や地位も上がるかもしれませんが、肉体的な能力は衰えます。
しかし、確実な繁殖と子育てには、男性の体力も必要なのです。
ところで、日本では夫婦の年齢差のが縮まる傾向にあるといいます。
2005年の国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、1987年に2.9歳あった夫婦の年齢差が、18年後の2005年には、1.7歳に縮まったという結果が見られました。
この事実は、年上の男性に高収入や精神的な安定が望めなくなっている方で、女性の社会的な自立が進んだことを物語るものといえるでしょう。
経済的に安泰となれば、女性も若い男性を好むことが多くなっていくのかもしれません。
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